米アバイア,FIFAワールドカップのオフィシャルスポンサー契約を複数年で締結

【国内記事】 2001.06.07

 米アバイアは6月7日,国際サッカー連盟(FIFA)と「FIFAワールドカップ」のオフィシャルパートナーとして複数年契約を結んだことを日本国内で発表した。今回の契約は,2002年の日韓大会,2006年のドイツ大会および2003年に中国で開催される女子大会の3大会について有効という。

 同社は,2006年までの3大会において,最先端のIT技術だけでなく,信頼性の高い安定したインフラ技術を組み合わせ,これまで同社が蓄積してきたさまざまなノウハウを最大限に有効活用することで,全世界で期間中のべ340億人以上が楽しむと言われる世界最大のサッカーイベントを支えるネットワークインフラ環境を構築し,その上でさまざまなサービスを提供するという。

 そのために同社では,まず2002年のワールドカップ日韓大会で,日韓20会場やインターナショナルメディアセンター,そして大会本部などをつなぐ音声およびデータネットワークを構築し,インタラクティブでリアルタイムな情報提供を実現する。同ネットワークを構築することで,1万人以上の報道関係者がストレスなく利用できる通信環境が実現。また同ネットワークは,契約期間中のFIFAのビジネスコミュニケーションネットワークとしても活用される計画だ。

 このネットワーク上で提供されるのは,ボイスメールやビデオカンファレンスシステムをはじめ,メール,ボイス,FAXなどのフル機能を搭載したインターネット電話などのサービス。また金融業界向けシステムとして高い評価を得ている同社のコールセンターシステムを,チケット販売システムやカスタマーサポートシステムに利用していく提案もFIFAに対し行っていく予定という。

 米アバイアの社長兼CEO(最高経営責任者),ドナルド・ピーターソン氏はビデオによるメッセージで,「FIFAワールドカップは,全世界でのべ400億人以上が観戦する世界最大のスポーツイベント。このようなグローバル規模のイベントに貢献できることに誇りを感じる。またコミュニケション分野で世界ブランドを目指すわれわれにとって,“アバイア”という名前を覚えてもらうまたとないチャンスだ」と話している。

 また発表に出席したFIFAのジョセフ・ブラッター会長は,「いまやFIFAワールドカップにとってIT技術の活用は不可欠。われわれのファミリーとしてアバイアを向かえられたことを嬉しく思う。会場,テレビなどで観戦するときには,ぜひアバイアのロゴを見つけてほしい」とコメントした。

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[山下竜大 ,ITmedia]