SSH,東京大学とIPSecおよびPKI技術の共同研究で合意

【国内記事】 2001.06.07

 SSHコミュニケーションズ・セキュリティ(SSH)は6月7日,幕張メッセで開催中の「Networld + Interop 2001 Tokyo」ショウにおいて,東京大学情報基盤センターと,IPSec(インターネットプロトコルセキュリティ)およびPKI(公開鍵インフラ)技術の分野で共同研究することで合意したことを発表した。

 この発表により東京大学情報基盤センターは,同センターの学生や職員が,電子メールやそのほか必要な情報に安全にアクセスすることを可能にするために,SSHの認証局である「SSH Certifier」を使用する。また同センターは,約3万ユーザーをサポートする教育用計算機システム(ECCS)の利便性とセキュリティの確保のために,大規模サイトにおけるVPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)の運用に関する共同研究を開始している。

 SSHのIPSec搭載のVPN クライアント(SSH Sentinel)は,インターネットや無線LANを通してVPNゲートウェイに接続することで,強力な暗号化とX.509証明書による認証を可能にする。サーバは,セキュリティゲートウェイに保護されたネットワークに位置するため,認証されたユーザーのみがアクセス可能な仕組みを実現できるという。今回,使用される技術は,ユーザーが認証局からオペレータの介入なしに証明書を取得できる「CMPv2登録」技術などが含まれる。

 今後同センターでは,無線LANにおけるVPNとNAT環境下でのVPNの運用に関するノウハウの蓄積に加え,IPv6運用実験を進めていく予定という。

関連リンク

▼SSHコミュニケーションズ・セキュリティ

▼N+I Tokyoの公式Webサイト

[ ITmedia]