センドメール,インターネットメッセージングの新製品を「Switch 2.1J」日本語版を発表

【国内記事】 2001.06.08

「Networld + Interop 2001 Tokyo」ショウの最終日となる6月8日,インターネットメッセージングソリューション事業を展開するセンドメールが新製品発表を行った。今回発表された,新製品は「Sendmail Switch 2.1J 日本語版」をはじめ「Sendmail Advanced Message Server」「Sendmail Mobile Message Server」の3製品についてもアピールした。

センドメールのグレッグ・オルソン会長。サイベースで経営陣の要として働いた経歴もある

 来日した同社の会長兼ビジネス開発担当取締役副社長,グレッグ・オルソン氏は,「われわれがインターネットメール市場で日本企業の信頼を獲得しているのは,製品が日本語をサポートしているだけでなく,拡張性のある標準技術をベースにしているから。また,電子メールのスペシャリストがサポートチームを構成していることも大きな要因になっている」と話す。

 オルソン会長は,6月1日に発売を開始したSwitch 2.1Jの特長について,集中化されたコンフィギュレーション機能や管理機能,容量の大きなファイルが添付されているメールは受け取らないなどの設定が可能なゲートウェイ制御,リアルタイムのシステム監視と警告,認証機能と暗号化機能によるセキュリティなどを挙げた。また,直感的な採用することで,複数の電子メールシステムをシームレスに統合できる管理ツールの提供により,「社内にシステムの専門家がいなくても運用可能」という。1サーバの価格は,29万8000円よりとなっている。

 また,センドメール Advanced Message Serverは,同社にとって新しい取り組みであるサービスプロバイダへのホスティングを行うメッセージサーバ。POP,IMAP,Web,WAP,i-モード,J-SKYなどユニバーサルアクセスをサポートしている。

 また,sendmail Mobile Message Serverは,WAPやi-モードなどの携帯端末からインターネットメールの利用を可能にするもの。フォールトトレラントシステムを採用しているため,たとえサーバがダウンして機能が停止しても,別サーバが処理を引き継ぐのでエンドユーザーにはわからないのが大きなメリットという。オープンソースを採用しているため,カスタマイズも容易だとしている。

 オルソン会長はこれらの製品を使ったソリューション展開を,企業向け,サービスプロバイダー向けなどに分け,顧客企業の要件を満たしたシステムとして提供していきたいと話している。

 ガートナーグループの調べによると,現在ビジネスコミュニケーションの4割前後が電子的に行われているという。また,推定4000億ドルの紙媒体の郵送および配送市場が,2002年までにインターネットメールに移行すると報告されている。

 全製品の対応プラットフォームは,IBMのAIX 4.3.3,S/390,Solaris 2.6,2.7,2.8,SuSEのSuSE Linux 7,レッドハットのRed Hat Linux 6.2&7をサポートする。

関連リンク

▼センドメール

▼N+I Tokyoの公式Webサイト

[怒賀新也 ,ITmedia]