ソニックウォールがギガビット対応のセキュリティアプライアンスを発表,マネージドサービスの展開も

【国内記事】 2001.06.08

 数あるオールインワン型ファイアウォールベンダーの中でも最大の出荷数を誇る米ソニックウォール。国内での出荷台数も8000ユニットを超えている。同社は,今回の「Networld + Ineterop 2001 Tokyo」ショウに合わせて2種類の新製品を用意した。

 1つは,ファイアウォールとVPNを1つのきょう体に統合したセキュリティアプライアンスの新製品「SonicWALL GX」シリーズだ。「GX 250」「GX 650」の2タイプがあり,それぞれ100Mbps,1Gbpsのスループットを実現するという。大規模システムに不可欠ともいえる二重化やセッション維持機能もサポートした。特にGX 650は,ギガビットイーサネットをサポートしながら,米国での価格は1万4995ドルからとなっており,コストパフォーマンスのよさが特徴だ。また,SOHOや中小拠点,エンタープライズなど,規模に応じてラインアップされているSonicWALLシリーズ共通のプラットフォームが踏襲されていることも魅力となるだろう。

 もう1つの新製品は,ハイエンド向けのSSLアクセラレータ「SSL-R3」「SSL-R6」だ。これは,ソニックウォールが昨年買収したフォボスの製品をベースとしたもの。R3では毎秒600トランザクション,R6は毎秒1200トランザクションの処理が可能という。同社のSSLシリーズは,シスコシステムズとの提携により,シスコのコンテンツスイッチング製品と組み合わせて導入される例も多数に上っているという。米国での価格は,SSL-R3が1万5995ドル,SSL-R6が3万995ドルとなっている。

 同社は先ごろ日本オフィスを設立し,本格的な国内販売活動を開始した。今回発表された一連の製品も,6月中に国内出荷が開始される予定だ。また,現在米国やヨーロッパでは,リモートから同社製品の管理・監視やポリシー管理,VPNサービスの管理を行うセキュリティマネジメントサービス「SonicWALL Global Management System(SGMS)」を提供しているが,こちらも現在,日本国内での提供に向けた準備が進んでいる。8月頃には日本語に対応したSGMSソフトウェアがリリースされる見込み。

 ファイアウォール,VPN,SSLアクセラレータ,あるいはセキュリティ機能を組み込んだチップなど,同社がサポートするセキュリティ分野は多岐にわたっている。同社のワールドワイド・マーケティング担当上級副社長,ラジ・ドゥヒングラ氏は,「さらにアンチウイルスやコンテンツフィルタリング,あるいはPKIなどのセキュリティを組み合わせ,包括的なセキュリティソリューション,トータルなセキュリティソリューションを提供していく」と話している。

関連リンク

▼ソニックウォール

▼N+I Tokyoの公式Webサイト

[高橋睦美 ,N+I Magazine]