オースペック,NAS製品「NS3000シリーズ」を中核とした日本向けストレージ戦略を発表

【国内記事】 2001.06.11

 オースペックは6月11日,日本市場における2001年度のストレージ戦略を発表した。同社の新しい戦略では,ネットワークアタッチドストレージ(NAS)製品である「NS3000シリーズ」を中核に,代理店プログラムを強化することにより,今後急激に拡大が予想されるストレージ市場での同社の優位性をさらに強固にしたい考えという。

 NS3000シリーズは,高い性能と可用性,信頼性に優れた同社ストレージ戦略の中核となるNAS製品。同社のNS2000シリーズの後継機で,CPUとハードディスクドライブをつなぐバスを高速化したことで約3倍の性能を実現している。標準で500Gバイトのディスクを搭載し,最大68Tバイトまでの拡張性を実現可能という。

 現在,ローエンド向け製品である「NS3010」が出荷されているが,今後,ファイバーチャネルに対応した「NS3010-ER」を,またクラスタサーバやクラスタストレージファームを実現可能なNS3000-HA」の提供も予定している。

 同社はさらに,現在6Tバイトまで拡張可能なNS3010を,第3四半期には36Tバイトに拡張可能な「NS3020-HA」を,2002年第1四半期には68Tバイトまで拡張可能な「NS3060-HA」製品の提供も計画中という。これらの製品は,拡張性だけでなく向上する。NS3010では19700IOPsのデータ転送能力を,NS3060-HAでは7440IOPsまで向上させるとしている。

 このNS300シリーズを日本市場に拡販していくためにオースペックでは,レガート,オラクル,マイクロソフトなど,同社とパートナー契約のあるソフトウェアベンダーの承認プログラムを充実させることで同社製品の接続性を高めるとともに,新規ユーザーに向け既存製品のトレードインにより同社製品を低価格で導入可能な販売キャンペーンも実施する予定という。

 このNS3000シリーズを,同社の日本の代理店である日商エレクトロニクスをはじめとする代理店各社の協力により,初年度150代以上の出荷を見込んでいるという。

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[山下竜大 ,ITmedia]