NECソリューションズとNEC東芝情報システム,「パラレルACOS i-PX7300」のストレージ機能を強化

【国内記事】 2001.06.19

 NEC(NECソリューションズ)とNEC東芝情報システムは6月19日,ACOSユーザーの資産がそのまま利用可能なインテルアーキテクチャ(IA)採用の汎用小型コンピュータ「パラレルACOS i-PX7300」のストレージ機能を強化する製品群の販売を開始したことを発表した。

 今回発表された製品は,内蔵型の周辺装置の「N3751ディスクアレイ装置」をはじめ,データ連携ソフトウェアやバックアップ装置を製品化したもの。

 N3751ディスクアレイ装置は,高い信頼性と性能を実現した内蔵型の周辺装置で,記憶容量を従来の内蔵型ディスクアレイの7倍にあたる最大784Gバイトに拡大し,データ転送速度100Mbpsを実現した「FC-AL」(Fibre Channel-Arbitrated Loop)インタフェースを採用した高性能な内蔵型の大容量ストレージ装置。

 新たに,電源やキャッシュメモリ,FC-ALパスの二重化により信頼性を向上させたほか,レプリケーション用ソフト「DynamicDataReplication」と組み合わせることで,業務処理に負荷をかけずに高速に業務データの複製を行なう機能を搭載している。

 また,蓄積された基幹システムのデータをオープンシステムへ転送するとともに,Windows環境で利用可能なCVS形式に変換するソフトである「FileConverter for ACOS-2/iStorage」を提供する。これにより,基幹システムとオープンシステムとを連携させた業務システムの構築を容易にすることができるという。

 さらに,磁気テープの装填可能巻数を4倍にした「N3620集合型カートリッジ磁気テープ装置」を発表。同製品は,25Gバイト(データ圧縮時50Gバイト)のカートリッジ磁気テープを最大4巻まで装填可能で,大容量/高速バックアップ処理の自動化を実現。効率的なバックアップ業務が可能になる。

 N3751ディスクアレイ装置の使用料金は34万8000円より,N3620集合型カートリッジ磁気テープ装置の使用料金は5万3000円より。共に6月30日より出荷が開始される。また,FileConverter for ACOS-2/iStorageの使用料金は120万円で,7月2日より出荷が開始される。

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