日本IBM,音声読み上げWebブラウザの最新版「ホームページ・リーダーWindows版バージョン3.01」を発表

【国内記事】 2001.06.22

 日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は6月22日,Webサイトへのアクセス,読み上げ機能を強化した視覚障害者向けの音声読み上げWebブラウザの最新版「ホームページ・リーダーWindows版バージョン3.01」の販売を,7月19日より開始することを発表した。

 同製品は,日本IBMアクセシビリティーセンターと米IBMのアクセシビリティーセンターにより共同開発された,ホームページや電子メールを音声合成(IBM ProTALKER 97)で読み上げる音声ブラウザの新バージョン。

 新バージョンでは,インターネットショッピングのホームページなどの,品物を選択するメニューや選択した項目の処理ボタンなどに多用されたJavaScriptに対応したこと。JavaScriptを利用したWebページは,従来のホームページ・リーダーでは読み上げることができなかったが,最新バージョンを利用することで,目の不自由な方もインターネットショッピングやメールマガジンを楽しめる可能性が広がったという。

 また,利用が確認できたWebページを,「お気に入り」(ブックマーク)にあらかじめ登録してあり,登録済みページはすぐに利用することができる。さらに従来版のホームページ・リーダーは,テンキー(数値キーパッド)だけで操作できたが,最新版では標準的なフルキーボードによる操作も可能。画面デザインも一新され,Webブラウザとホームページ・リーダーが同一ウインドウの中に同期して表示されることにより,直感的に利用することができる。

 そのほか日本IBMでは,製品の導入や操作に関する質問などを30日間無料でサポートする「a−デスク」を設置するほか,日本IBMアクセシビリティーセンターが運営するWebサイト「バリアフリーの扉」でも,さまざまな情報を提供していく予定という。

 ホームページ・リーダーWindows版バージョン3.01の価格は1万5000円。なお日本語版V2.5からのバージョンアップ価格は9800円となる。

関連リンク

▼日本アイ・ビー・エム

▼「バリアフリーの扉」Webサイト

[ ITmedia]