「株主はわれわれの実績を認めてくれる」としたウォン会長とクマーCEO
| 【海外記事】 | 2001.07.08 |
米コンピュータ・アソシエイツ・インターナショナル(CA)は7月8日,フロリダ州オーランドのオレンジカウンティコンベンションセンターで,同社のユーザー年次カンファレンス「caworld 2001」を開幕。プレス向けイベントの後に開催された「Q&Aセッション」に,CAのチャールズ・B・ウォン会長およびサンジェイ・クマーCEO(最高経営責任者)が登場した。
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| 会見するウォン会長(写真左)とクマーCEO |
通常,こうしたQ&Aセッションでは,プレス向けカンファレンスでの発表を受けての質疑応答が行われるのが一般的だが,今回は時節柄というべきか,サム・ワイリー氏が率いる投資家グループ,レンジャーガバナンスのCA買収発言に関する質問が集中した。
同問題は,米国版eWEEKが既に伝えているとおり,CAが40億ドルの株式交換で買収したスターリングソフトウェアの元会長のワイリー氏が株主を巻き込んで,「CAを4分割し,自分がCEOになるべき……」と発言したものだ。4分割の方法が,今回発表された4つの新ブランドと同じというのも皮肉だが……。
クマー氏は,「ワイリー氏が,なぜそんなことをするのか理解できない。これまでのわれわれの実績を理解している株主が,彼の言葉に耳を貸すはずがないことは容易に理解できるはずだが」と首をかしげる。
またウォン氏は,「ワイリー氏のやっていることは,株主のためにもユーザーのためにもならない。すべては自分(の利益だけ)のためにやっているとしか思えない」と話す。
「会社が4つに分割されてしまったらどうなると思うか?」という質問には,クマー氏が,「それは彼に聞いてみないとわからないよ(笑)」と,ジョークも見せる余裕の答え。
しかし,冷静な対応もここまで。さらにいくつかの質問が飛び出すと,ウォン氏もさすがに切れたのか,「われわれの信用は,これまでのビジネスで株主に対しビジョンを伝え,それを実現するという実績により築いてきたものだ。彼にはビジョンもなければ,思いつきで株主を惑わせているに過ぎない」とまくし立てた。
クマー氏も,「彼にはソフトウェア会社を運営していく能力はない。彼は,ワイリーソフトウェアのCEOだったのかい? 違うだろ。スターリング氏が設立したスターリングソフトのCEOだったのだ。(所詮は雇われ社長にすぎず)まったく実績がない」と同調する。
「それにワイリー氏は,CA株を100株とわずかなストックオプションしか持っていないのだ」(クマー氏)
確かに同社のビジョンは非常に明確だし,それを実現してきた実績もある。
例えば今回も,「Javaと.Netのどちらをより強力にサポートするつもりか」という問いに対し,クマー氏は,「チャールズは,“CAはいつもスイスたれ……”という話をする。ボクもまったくそのとおりだと思う。(ユーザーが必要とすれば)どちらもサポートするのがわれわれの考え方。Javaと.Netは,今日はチャールズがJavaで,明日はボクがJavaと交代でサポートしてるよ」と笑う。
またウォン氏は,「どうも技術系の人たちは,オンかオフか,0か1かで物事を割り切ろうとしていけない(笑)。ビジネスは,割り切れないもので,すべての可能性を加味しながら進めていかなければならないものだ。それに対するテクノロジーも,あらゆる可能性を考慮して準備を進めなければならない」と明確に答えてくれる。
まるでFAQでも用意されているのか,と思うくらいいつも明確な回答が帰ってくるのだ。
その2人がこれほどまでに感情的な発言をするのを初めて耳にした。それほどに今回の一件では頭にきているのだろう。
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[山下竜大 ,ITmedia]

