アイエニウェアがパフォーマンスを大幅に改善したSQL Anywhere Studio 8.0を発表

【海外記事】 2001.08.17

 サイベースの子会社であるアイエニウェア・ソリューションズは8月13日から16日にかけて米国カリフォルニア州サンディエゴで開催中の「Sybase TechWave 2001」において,同社のモーバイルデータベースソリューションの最新バージョン「SQL Anywhere Studio 8.0」のベータ版をリリースすることを発表した。

クリス・クライザス氏(左)とデイブ・ヌーデルファー氏(右)

 SQL Anywhere Studioは,大規模なシステムからモーバイル&ワイヤレス環境まで,必要な情報をいつでもどこからでも利用可能にする統合パッケージ製品。ガートナーの最新レポートで,市場シェア68%であることが発表されているように,サイベースのm-ビジネスを牽引する製品だ。

 今回のバージョンアップで最も同社が強調したのが,パフォーマンスの改善だった。新製品の中核となるRDBエンジン「Adaptive Server Anywhere」を8.0にバージョンアップし,コアの実行エンジン,オプティマイザーエンジンをどちらも高速化。アルゴリズムも新しくしたことで,パフォーマンスとスケーラビリティが大幅に改善されたている。また,同社の技術担当ディレクター,クリス・クライザス氏によると,テーブルページビットマップを導入してストレージレベルでも改善が加えられ,シーケンシャルスキャンが大幅に高速化したという。

「われわれのテストでは,前バージョンの7.0と比べて6倍以上高速になるクエリーもあった。複雑なクエリーになればなるほど,パフォーマンスが上がる」(クライザス氏)

 また同社のソフトウェアエンジニアリング担当副社長,デイブ・ヌーデルファー氏は,「われわれの顧客には,既に4〜5年以上この製品を利用していて,大量にデータを蓄積しているユーザーが多く,彼らが発行したいクエリーはかなり複雑化している。複雑なクエリーを高速化したことで,彼らのニーズに応えられるはず」と話している。

 一方,同製品の強みとなっている高度なシンクロナイズを実現する2製品「SQL Remote」および「Mobile Link」も強化されている。今回のバージョンから,シンクロナイズ順を決めて,重要なデータから先に同期できる機能「Priority Syncronization」が搭載された。また,Javaでシンクロナイズスクリプトロジックを書けるようになったのも新しい機能だ。

 そして新バージョンは,GUI管理ツール「Sybase Central」を強化するなど,システム管理機能も向上させ,より使いやすい製品に仕上がっているという。

 製品版の出荷は12月までに開始する方向だ。日本では,米国での出荷から約3カ月後に出荷できる見込みとなっている。

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▼アイエニウェア・ソリューションズ

[井津元由比古 ,ITmedia]