PNJコミュニケーションズ,社名を変更し法人向けサービスを強化

【国内記事】 2001.09.05

 第一種電気通信事業者のPNJコミュニケーションズは9月4日,10月1日より社名を「パワードコム」に変更し,法人向けのデータ通信サービスを本格的に展開することを発表した。

 同社は全国の電力会社10社が共同出資して設立したIP系通信事業者で,既に光ファイバ網をベースにした広域LANサービスやIP-VPNサービスなどを展開している。

 今回の発表では,こうした既存のサービスに加え,電力系NCC(新電電)である東京通信ネットワーク(TTNet),大阪メディアポート(OMP),中部テレコミュニケーション(CTC)の3社より,高速ディジタルやATMといった専用線サービスやフレームリレーサービス,および法人向けインターネット接続サービスについて移管を受けることとした。

 パワードコムでは,10月1日を持って上記の事業移管を行い,サービスを開始する。またこれに伴い,従来の一般第2種電気通信事業者としてではなく,第1種電気通信事業者としてサービスを提供していく。

 また,11月にはデータセンター事業も開始する予定だ。全国規模でのサービス展開に加え,国内外の通信事業者やシステムインテグレータとの提携を強化し,法人向け事業を強化する。

 一方,法人向け通信サービスをパワードコムに移管した3社は,加入電話などの個人向けサービスに専念することとなる。

 パワードコムでは2003年度末の目標として,国内の企業向けIP通信市場で20〜30%のシェア獲得,売上高1000億円の達成を掲げている。

関連リンク

▼PNJコミュニケーションズ

▼パワードコム(作成中)

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