iDevelopに現れたライバル企業の偵察隊
| 【国内記事】 | 2001.09.06 |
9月6日,パシフィコ横浜で日本オラクルの開発者向けフォーラム「iDevelop 2001」が幕を開けた。前年は約1600人が訪れたというが,今年の参加者は減少気味。日本オラクルによると,開発者フォーカスを強めたことで,対象が絞られた結果という。
さて,このフォーラムで,とあるライバルベンダーの技術者,A氏に会った。Oracleデータベースに関する知識も深い彼は,モーバイルに強い技術者だ。今回の視察対象も,「Oracle 9i Application Server Wireless Edition」と「Oracle 9i Lite」が中心という。
今回A氏に話を聞いたのは,Oracle 9iAS Wireless Editionの開発者向けセッションが終わったあと。A氏によると,同製品は内部的にXMLでデータを受け渡しできるような構造になったことが大きなポイントで,以前の製品より柔軟性がかなり増しているそうだ。
ただ同氏は,「この製品は,ワイヤレスサーバからモーバイルデバイスに直接メッセージを発信できないため,われわれを含めたライバル各社のものより先進的とは言えない」と客観的に見る。
「実際に,このような製品は内部的な技術ベースが異なるだけで,基本的に同じものと考えてもらってもいい。目指すところはどこでも同じで,あとは値段と信頼性,スピードの勝負になるだろう」(A氏)
A氏が最も注目するのがオラクルのワイヤレス技術へのコミットメントだ。「まだヨーイドンの世界」(A氏)というこの分野は,ワイヤレスデバイスからアプリケーションサーバを通してセンターのデータベースにアクセスしてデータを参照するソリューションが主流だった。
そして,この市場に乗り出した各社は,必要なデータをローカルに置いておくために,小さなデータベースをワイヤレスデバイスに実装してしまい,必要なときだけ同期を取る仕組みの開発に余念がない。そこで同氏は,Oracle 9i Liteの新機能に大きく注目しているわけだ。ただし,Oracle 9i Liteのセッションは,取材の後に行われる予定だった……。
話が一段落ついて,ちょうどその場にいた翔泳社のDBマガジン誌の編集者,Iさんから同誌の最新号を手渡されたA氏。Oracle 9i Liteの値段を見て絶句した。
「高い……1指名ユーザー5万9000円……」
沈黙の後,A氏はこう話しはじめた。
「実際には,大規模企業にガバッと大量にライセンスを発行して,ディスカウントするはず。さすがにこの値段では……」
なおA氏は,会社からiDevelopに申し込んだという。ライバルを受け入れるとは,日本オラクルもなかなか太っ腹だ。
関連リンク
[井津元由比古 ,ITmedia]
