テンアートニ,iPaq上でLinuxを体験できるコンパクトフラッシュ「Melon」を発表

【国内記事】2001.10.18

 テンアートニは10月18日,コンパックコンピュータの販売するPDA「Compaq iPAQ Pocket PC 3630/3660」に装着するだけで,既存OS環境と共存しながらLinuxを体験できるコンパクトフラッシュカード「Melon」(メロン)を発表した。

 販売の開始は11月1日で,出荷の開始は11月20日からを予定している。また,専用のMelon Webサイトを同日より仮オープンし,11月1日に正式に開設。PDA向けLinuxの最新情報や開発環境の紹介,Melonのパッチなどの情報を提供していく計画という。

 Melonは,オープンソースとして提供されているディストリビューション「Familiar」をベースにテンアートニが独自のパッチを含めて開発したもの。今年2月に提携を発表したアックスが開発したオープンソースの携帯Linux機器向け日本語入力環境「式神」(しきがみ)を採用。手書き文字認識による,スケジューラ,アドレス帳,メモ帳など,PIM機能を活用できるほか,公開されるAPIを利用してアプリケーションも開発できる。

 販売は,Webサイトでの直販とし,容量64Mバイトのコンパクトフラッシュカードを含めて9800円で提供。受付は11月1日から開始される。同社では,年間1000キットの販売を見込んでいる。

 なお,同製品は,10月24日〜25日の2日間,開催される「LinuxWorld C&D Tokyo 2001」のセミナー「PAQへのLinux導入について」(10月24日,17:00〜)で紹介される予定という。

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