1万人規模のEIPを実現できるドリーム・アーツの「INSUITE Enterprise」
| 【国内記事】 | 2001.11.06 |
ドリーム・アーツは11月6日,勝ち抜くための次世代EIP(企業情報ポータル)と最先端テクノロジーをテーマに,「Dreamarts Forum 2001“KM & EIP Solution”」カンファレンスを開催。同社の新しい大規模エンタープライズ向けEIP製品である「INSUITE Enterprise」の出荷を,2002年1月末より開始することを発表した。
INSUITE Enterpriseは,同社のナレッジマネージメント支援型EIPプラットフォーム製品である「INSUITE One」の最新版を大規模システム向けに拡張した製品。INSUITE Oneが数十人から数百人規模のシステムに対応するのに対し,INSUITE Enterpriseは数百人から1万数千人規模のEIP構築をサポートできるという。
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| 数百人から1万数千人規模のEIP構築をサポートできる「INSUITE Enterprise」 |
INSUITE Enterpriseでは,INSUITE Oneで提供されている「アプリケーションウインドウ」をはじめ,「スケジュール」「スマートページ」などの基本機能やオプションの「ウェブDB」機能に加え,INSUITEアプリケーションサーバのクラスタ化による拡張性および可用性の向上,セキュリティ機能の強化,ディレクトリ構成による柔軟なユーザー管理機能などを搭載。また,高齢者や障害者にも使いやすいユニバーサルデザインの採用による新しいユーザーインタフェースも特徴の1つとなっている。
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| ディレクトリ構成による柔軟なユーザー管理機能などを搭載する |
特許出願中のアプリケーションウインドウ機能は,メールやスケジュール,インターネット上で展開されているニュースサイトや日経トピックス情報,Lotus NotesおよびOracleアプリケーション,各種ERP/SFA機能など,日々の業務に必要な情報をINSUITEのホームページ上に容易に配置できる機能を提供する仕組み。管理者によりあらかじめサーバに登録されたさまざまなサービスを,マウスクリック操作のみで選択し,自由にレイアウトすることができる。
また,同じく特許出願中のSSC(Server Side Cookie)により,モーバイル端末でもセキュアなセッション管理とアクセスコントロールを実現。SSLや64ビットBlowfish暗号アルゴリズムなどのセキュリティ機能を搭載している。
INSUITE Enterpriseの開発コンセプト
INSUITE Enterpriseの開発コンセプトについて,ドリーム・アーツの代表取締役社長,山本孝昭氏は,「大規模な組織において,ナレッジマネージメントと既存の情報システムを容易に集約し,迅速に結合することが課題であり,これを解決する仕組みが必要だった」と話す。
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| ドリーム・アーツの代表取締役社長,山本孝昭氏 |
その背景として,経済・産業・製品/サービスと市場の急激な変化や,「組織と人」から「ナレッジカンパニーとナレッジワーカー」への変化,ITの川下化とユビキタス・コンピューティングなど,さまざまなパラダイムチェンジがおきていることにあるという。
「パラダイムチェンジの激しい現状では,自らの頭で考え,実行し,結果を出すことが必要。これがナレッジマネージメントの原点ともいえる」(山本氏)
同氏はまた,エンタープライズシステムを氷山に例え,水面上に出ているのは企業システムの4分の1であり,水面下のインフラと水面上のアプリケーションをいかに融合するかが重要という。つまりテクノロジー(水面下)を意識することなく,知識(水面上の目に見える部分)を橋渡しすることができる仕組みを実現するのがINSUITEということだ。
INSUITEの最大の特徴は,情報や経験や体験をHTMLによりカプセル化するということだ。情報や経験や体験とは,例えば,テキストファイルだったり,音声データだったり,ビデオデータだったりする。山本氏は,これらのデータをHTMLによりカプセル化し,メールやスケジューラなど,時間軸をベースとしたグループウェア機能で共有するのが最初のコンセプトだったと振り返る。
「単純に“セミナーに300人集まりました”とレポートに書くより,会場を写真にとってそれを貼り付けるほうが現場の雰囲気が伝わる場合もある。また,喫煙室や休憩室で交わされる生きた情報交換を,システム化するには時間軸をベースすることが必要だった」(山本氏)
こうした仕組みが,INSUITEに「ナレッジマネージメント支援」という冠がついている由縁でもあるという。INSUITEを利用することで,ナレッジマネージメント支援をはじめ,iモード対応の携帯電話などを活用したマーケットリサーチやグループウェア,ビジネスモーバイルなどの機能を導入したその日からすぐに利用することができる。
この4つの機能に,さらに企業情報ポータルの機能を搭載したのが,同日発表されたINSUITE Enterpriseといえる。同製品はプラットフォームとして「MIRACLE LINUX V1.1」をサポート。価格は,1ユーザーあたり4000〜6000円程度を予定している。
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[山下竜大,ITmedia]



