沖電気,虹彩を用いたバイオメトリック認証製品を発表

【国内記事】2001.11.29

 沖電気工業は11月28日,虹彩(アイリス)を利用したバイオメトリック認証装置,「アイリスパス -h」を発表した。

 バイオメトリック認証の手段には,指紋や音声,手書きなど,さまざまな種類があるが,アイリスパス -hで採用されている虹彩の場合,偽造が困難なこと,その模様が非常に複雑であり,ランダム性に飛んでいること,また2歳以上では環境や加齢による変化がほとんどないことといった特徴を備えている。

 このため,認証の誤認識率は120万分の1以下と極めて低く,またいったん登録した後は再登録する必要がない。

 アイリスパス -hは,沖電気工業と米イリディアンテクノロジーズが共同で開発した,ログイン認証用の製品だ。USBでパソコンに接続したカメラから虹彩の画像を取り込み,あらかじめ登録したデータと照合して認証を行う。この結果を元に,PCやサーバへのログインを制御する仕組みだ。

 同製品の価格は,カメラと専用ソフトウェアを組み合わせたスタンドアロンタイプで6万9800円より。12月21日より販売が開始される。沖電気工業では,官公庁や金融機関などを中心に販売活動を進める方針だ。

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