日本TIの新社長にケイ・バラ氏が就任へ

【国内記事】2001.12.18

 日本テキサス・インスツルメンツ(TI)は12月18日,役員人事の異動を発表した。2002年2月1日付けで,現代表取締役社長の生駒俊明氏が代表取締役会長となり,現COO(Chief Operationg Officer)のケイ・バラ氏が変わって代表取締役社長に就任する。

 バラ氏は,1969年に米TIに入社。その後プログラマブル製品統轄部長,TI上席副社長などを経て,2001年10月より現職に就いている。

 同氏は「日本では特に,DSP(Digital Signal Processor)とアナログICに注力していく。特に,各種情報家電やアプライアンスに向けてDSPを供給すべく,家電メーカー各社と協力していく」と述べている。

 バラ氏はさらに,昨今の厳しい経済環境を踏まえ,場合によっては2002年4月前後に組織変更の可能性もあるとしながらも,「経済の状況に応じて,今後も設備強化を図っていきたい」と語った。

 合わせて生駒氏は,「コミュニケーション機器向けDSPでは,現在も提供しているTMS320C64xが核となる。現行は600MHzだが,これを来年半ばから後半の時期に1GHzへ増強する予定だ。また,モバイル市場向けには,OMAPアーキテクチャをベースとしたチップセットを引き続き提供するが,これもARM9のものを投入していく方針」と,今後のロードマップを語っている。

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[ ITmedia]