ダイムラー・クライスラー,衝突シュミレーションにAthlon MP搭載サーバを採用

【国内記事】2001.12.20

 AMDは12月19日,ダイムラー・クライスラーが,AMDのAthlon MPプロセッサ1800+を搭載したサーバをドイツのメルセデスベンツ・テクノロジーセンター(MTC)に導入したことを明らかにした。

 AMDのマルチプロセッシングの採用で,ダイムラー・クライスラーは,ドイツの自動車業界で最大規模となるLinuxクラスタサーバに搭載された数百のAMD Athlon MPプロセッサを用い,メルセデス・ベンツの実験用自動車で衝突シュミレーション行うという。

 ダイムラー・クライスラーの衝突シュミレーションチームは,AMDのシングル/デュアルプロセッサのサーバが,性能と安定性が高い点を評価しているという。

 AMDのマルチプロセッシングプラットフォームにおける主要な優位性の1つに「Smart MPテクノロジー」がある。

 Smart MPテクノロジーは,2CPU,チップセット,メモリシステムの間のデータ移動を増やすことで,プラットフォーム全体の性能を拡張するというもの。デュアルプロセッサシステム上で,1CPU当たり最大毎秒2.1Gバイトのバス帯域を提供するように設計されているポイント・ツー・ポイントの266MHzシステムバスを2系統持っているという。

 また,マルチプロセッシング環境においてデータとメモリのトラフィックを管理する,最適化された「MOESIキャッシュ・コヒーレンシ・プロトコル機能」も備える。

 Athlon MPプロセッサは,QuantiSpeedアーキテクチャを採用している。同アーキテクチャは,ハードウェアデータプリフェッチ機能付きフルスピード・キャッシュ,パイプライン化されたスーパースケーラ浮動小数点エンジン,エクスクルーシブ&スペキュラティブトランスレーション・ルックアサイド・バッファを備えている。

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