Linux Column:クライアントのメンテナンス性 〜Windowsって楽ですか?〜

【国内記事】 2002.01.16

 残念ながら(?),筆者はクライアントとして「Windows 2000」を使っている。といってもあまり機能は活用していない。ちょっと使っているものを使用頻度順にリストアップしてみよう。

メールクライアント Becky!
Webブラウザ Internet Explorer
テキストエディタ 秀丸
プレゼンテーション PowerPoint 2000
MP3プレイヤー Windows Media Player
TELNET/SSHクライアント TeraTerm Pro+TTSSH

 我ながら大した活用をしていない……。

 それでは,これをLinux環境に変えるとしたらどうだろう。

メールクライアント Sylpheed
Webブラウザ Mozzila
テキストエディタ 何か適当に
プレゼンテーション HancomかStar Suiteあたり
MP3プレイヤー 何か適当に
TELNET/SSHクライアント telnet+OpenSSH

 意外といけるじゃないか……。

 なぜこんなことを思ったかというと,この3連休であまりにも煩雑になってしまったWindows 2000環境を再インストールしたからだ。しかもノートPCでの新規インストールをサポートしていないので,ノロノロとWindows Meを再インストールした後,さらにCD-ROMからインストールファイルを全てハードディスクにコピーして,そこからアップグレードインストールするという手順だ。

 さらにService Pack2を当てて,Internet Explorerを5.5 SP2にして,細かいアップグレードパッチを当てて,MS Officeをいれて,Service Packを当てて,細かいアップグレードパッチを当てて……(以下略)。

 環境が煩雑になっていくのはどのOSでも宿命のようなものだが,「それにしてもつぎはぎ(パッチ)だらけの環境の上で仕事をしているのだなぁ。よく動いているものだ」と感心してしまった。

 このようなな作業も,筆者などは週末の適当な時間を見つけて行ったりするのでいいのだが,業務システムとして数十台をサポートするシステム担当者のことを考えると,ちょっと怖いというか切ない気持ちになる。

 それではLinuxはどうかといえば,CD-ROMに入っているものであれば,とりあえず「えいっ」とインストールした後に,Red Hat Linuxならup2dateコマンドで一括アップデートが可能だ。しかし,Red Hat Networkへの登録が面倒だったり,全部英語だったり,2台目以降は有償だったりと,敷居が高いところもある。

 結局,どっちもどっちといったところ。程度はあまり変わらないということか……。よりメンテナンス性の高いクライアントを提供して欲しいものだ。

[宮原 徹びぎねっと]