エンテラシスのIDS「Dragon」がバージョンアップ

【国内記事】2002.01.22

 エンテラシス・ネットワークスは1月21日,侵入検知システム(IDS)の最新バージョンとなる「Dragon 5」を発表した。

 Dragonは,ネットワークベースのIDSである「Dragon Sensor」と,ホストベースのIDSソフトウェア「Dragon Squire」,これらが収集した情報を管理・分析するともに,侵入検知の判断の下となるシグネチャデータの更新・配布を行う「Dragon Server」という3つのコンポーネントから構成されている。

 新バージョンでは,Dragon SquireがSNMPとSYSLOGのログ転送を通じ,ファイアウォールやルータといった他のネットワーク機器やサードパーティ製のIDSについてもモニタリングを行えるようになった。

 また,マイクロソフトのIIS(Internet Information Server)をはじめ,攻撃のターゲットとなる確率の高いWebサーバやFTPサーバ,メールサーバなどのサーバアプリケーションに対する攻撃も検出できるようになっている。これにより,昨年大きな被害を与えたCode RedやNimdaといったワームから自社システムを保護することが可能になったという。

 またDragon 5では,拡張性および管理性も向上しているという。エンテラシスではDragon 5を,エンタープライズのほか,セキュリティサービスを展開する各種プロバイダー向けに提供していく計画だ。なお国内では,ソリトンシステムズなどが販売活動を開始している。

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