F5ネットワークス,IPアプリケーションスイッチの新製品を投入
| 【国内記事】 | 2002.01.31 |
F5ネットワークスジャパンは1月31日,複数の機能を搭載したマルチレイヤスイッチ,「BIG-IP 5000」の姉妹製品となる「BIG-IP 2000」を発表した。
BIG-IPシリーズは,Webサーバやキャッシュサーバ,ファイアウォールなどからなるバックエンドに負荷分散機能を提供するとともに,QoSやトラフィック管理,SSLアクセラレーション機能も実現する,オールインワンタイプのコンテンツスイッチだ。
中でもSSLについては,処理機能をハードウェア的に実装しているため,大きくパフォーマンスを落とすことなくSSL通信を取り扱うことができる。同社によれば,標準で毎秒100セッション,オプションのソフトウェアライセンスを購入すれば,最大800セッションまでSSL通信を処理できるという。
マルチレイヤスイッチ(あるいはレイヤ4-7スイッチやコンテンツスイッチ,アプリケーションスイッチなど呼び方はさまざまだ)の分野には,同社以外にも多くのプレイヤーが参入している。だが同社は,ノーテルネットワークスやシスコシステムズ,ファウンドリネットワークスといった大手の製品に比べ,BIG-IPシリーズは高いコストパフォーマンスを実現しており,企業は高い投資効果を得られると強調している。
また別記事のとおり,複数の新興企業もまた,マルチレイヤスイッチ市場への参入を試みている。だが,既に製品を投入している同社がさまざまな蓄積を重ねてきいるのに対し,競合他社の製品では,実環境でカタログ通りの数値が出せるとは限らないと指摘した。
今回発表されたBIG-IP 2000は,処理の中核としてPentium III 1GHzを1個搭載するほか,10BASE-T/100BASE-TXポートを16個,ギガビットイーサネットポートを2個備えており,バックプレーン容量は9.6Gbps。価格は629万円だ。
なお,昨年9月に発表された上位機種,BIG-IP 5000は759万円。スペックは,10BASE-T/100BASE-TXポートを24個に4つのギガビットイーサネットポート,Pentium III 1GHzを2個搭載といった具合だ。
同社代表取締役のティム・グッドウイン氏は,「SSL機能は同等だが,BIG-IP 2000の全体的な処理能力は,BIG-IP 5000の3分の2程度。今後の拡張が予想できたり,SSLだけでなく他の機能もフルに使いたい場合は5000を,また,コストパフォーマンスを重視し,現在稼働中の機器を組み合わせながら利用する場合には2000をといった具合に使い分けてもらうことになる」と語った。
ISPロードバランスを実現する新製品も準備中
F5ネットワークスはBIG-IP 2000の発表と同時に,ハードウェアスペックを強化した負荷分散アプライアンス製品を,名前を改め「BIG-IP 520」「BIG-IP 540」としてリリースしている。
いずれもCPUが強化され,BIG-IP 520はシングル,同540はデュアルでPentium III 1GHzを搭載している。またFPIS 140-1レベル3のSSLアクセラレータのサポート,X.509電子証明書の発行・管理機能の追加といった機能が加わったほか,トラフィック管理やQoSをいっそうきめ細かく行えるようになった。
さらに,今年4月には新製品として「BIG-IP Link Controller」を投入する計画だ。BIG-IPの機能に,これも同社の製品である「3DNS」の機能を組み合わせたもので,いうなれば複数のISPに対してロードバランシングを実現する製品だという。
3DNSは,DNS機能を利用し,異なる地域に存在する複数のサイト間で広域負荷分散を実現する製品だ。これとBIG-IPの機能を同時に利用することで,複数のISPを使い分け,冗長性を確保できるという。さらに,インバウンド/アウトバウンド通信によって経路を使い分けたり,重要な通信については常に最適なパフォーマンスを維持するよう制御するなど,マルチホーミング環境で常に適切な経路を選択できるようにするという。
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[高橋睦美,ITmedia]
