KDDI,「イーサアクセスサービス」を2月12日より開始

【国内記事】2002.2.05

 KDDIは2月5日,ダークファイバを利用し,企業ネットワークにイーサネットインタフェースで接続できる「KDDI イーサアクセスサービス」を発表した。2月12日より,東京23区内の一部でサービスを開始するが,4月以降,政令指定都市に順次拡張する計画だ。

 KDDI イーサアクセスサービスは,同社が提供しているMPLSベースのIP-VPNサービス「KDDI IP-VPNサービス」や広域イーサネットサービス「KDDI Ether-VPNサービス」へのアクセス回線として提供される。これはまた,KDDIデータセンターとの接続回線としても利用可能だ。

 これらを組み合わせれば,他社から提供されるサービスを経由することなく,KDDIより一括したサービスが受けられるため,保守や増速といった要望への対応が迅速に行えるという。

 もちろん,他のイーサネットベースのサービス同様に,既存のネットワーク機器との接続が容易なこと,VLANによってセキュリティを確保できること,また比較的低廉な料金で高速な回線が利用できることもメリットとなる。

 KDDI イーサアクセスサービスは,接続先によって3種類用意されている。データセンターへ接続する「エンド・エンドサービス」とEther-VPNサービスへの接続では,10BASE-T,100BASE-TX,1000BASE-LXの3品目が,またIP-VPNサービスへ接続する場合は10BASE-Tと100BASE-TXの2品目が提供される。

 KDDI IP-VPNサービスと10Mbpsで接続する場合,アクセス回線料金は15万円。これにポート料金として33万円が必要なほか,機器使用料,屋内配線使用料などが必要となる。また,Ether-VPNサービスと接続する場合は,アクセス料金とポート料金が合算され,10Mbspで33万円からなどとなっている。

 KDDIでは今後,KDDIイーサアクセス網経由でインターネットに接続するサービスも提供する予定だ。

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