「BEA eWorld 2002」開幕,WebLogicを中核としたWebサービスの強化を発表する米BEA

【海外記事】 2002.2.25

 米BEAシステムズは明日2月25日〜2月27日までの3日間,カリフォルニア州サンディエゴにあるサンディエゴコンベンションセンターにおいて,第7回目となる同社の年次カンファレンス「BEA eWorld 2002」を開催する。

「BEA eWorld 2002」が開催されるサンディエゴコンベンションセンター

 基調講演,ゼネラルセッション,テーマごとのテクニカルセッション,およびパートナー企業114社による展示会により構成される同カンファレンスには,IT技術を活用する,企業の販売,マーケティングおよび開発担当者をはじめ,企業の経営者やビジネスマネジャーなど,約2000人が参加する予定。当初は,5000人の来場を見込んでいたが,2001年9月11日の同時多発テロの影響でキャンセルが相次いだという。

 今回のカンファレンスの見所は,これまでWebアプリケーションサーバベンダーとしてJ2EEサーバ市場を牽引してきた同社が,次世代e-ビジネス構築における新たなビジネスの方向性を明らかにすることだ。

 具体的には,同社の主力製品である「BEA WebLogic Server」を中核に,企業のレガシーシステムや既存システムの統合だけでなく,ビジネスプロセスやWebサービスまで統合が可能な企業ソフトウェアプラットフォームを実現するための,より強化された「WebLogicプラットフォーム」を発表するという。

 また,同社が開発コード名「Cajun」(ケイジャン)と呼ぶ,初めての企業向け開発フレームワークのベータ版の提供を開始する。Cajunは,Visual BasicやCOBOLなど,どのような開発言語を利用しているかに関わらず,WebLogic ServerやJ2EEプラットフォーム上での動作を可能にし,JavaおよびWebサービス開発を簡素化する新しい開発手法という。

 もちろん,主力製品であるWebアプリケーションサーバの最新版「BEA WebLogic Server 7.0」の詳細についても明らかにされる予定だ。BEA WebLogic Server 7.0では,完全にデザインが変更されたセキュリティフレームワークや強化された拡張性と可用性,拡張されたWebサービス機能など,Javaアプリケーション開発のための生産性が向上されている。

 それぞれの詳細については,明日から開催される同カンファレンスの中で発表される予定だ。

「BEA eWorld 2002」で予定される発表
・WebLogicプラットフォームの強化
・開発コード名「Cajun」のベータ版リリース
・Webサービス機能の強化
・BEA WebLogic Server 7.0のリリース計画
・開発者コミュニティへの貢献

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▼BEAシステムズ

[山下竜大 ,ITmedia]