テンアートニ,組み込み機器市場を狙いレッドハットとの戦略提携を強化

【国内記事】2002.2.28

 LinuxとJava専業SIのテンアートニは2月28日,レッドハットの提供する組み込みLinux開発キット「Red Hat ELDS 7.2 日本語版」を提供することを明らかにした。Red Hatに関する組み込み開発者向け教育コースやSI事業も同時に展開していく。

 Red Hat ELDS 7.2 日本語版は,業界で高い評価を得ている開発ツール,GNUProを中心に,組み込み用Linux OS,カーネルコンフィギュレーションツール,コンパイラ,デバッガなどの開発ツールをパッケージした開発キットで,組み込み機器開発からPDA,アプライアンスサーバまで幅広いソリューションの開発に利用できる。価格も35万円と開発キットとしては安価だという。

 テンアートニは,1999年11月からレッドハットの「認定マスターSIディストリビュータ」としてRed Hat Linuxをベースとしたソリューション,教育,およびコンサルティング事業を展開している。

 こうした企業情報システム向けソリューションに加え,今回,Red Hat ELDS 7.2 日本語版を出荷することで,ホームルータや,NAS(Network Attached Storage),あいるはVoIP機器といった,いわゆる組み込み機器市場にもソリューションの幅を広げていきたいとしている。

テンアートニとレッドハットでは,Red Hat ELDS 7.2 日本語版を皮切りに今後も組み込み向けソリューションにおける提携強化を計画しているという。

テンアートニでは,組み込み向けRed Hat Linuxソリューション関連で年間1億円の売り上げを見込んでいる。

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[ ITmedia]