サイボウズ,サイボウズOfficeの後継となる新製品「サイボウズAG」ベータ版をリリース

【国内記事】2002.3.05

 サイボウズは3月5日,同社のWebグループウェア製品「サイボウズOffice」の後継となる新製品「サイボウズAG」のベータ版のダウンロードサービスを,3月6日より同社Webサイトにおいて開始することを明らかにした。正式な出荷は,2002年第2四半期を予定している。

エージェント指向のグループウェア製品「サイボウズAG」

 サイボウズAGは,これまでのポータル型のグループウェアを進化させた製品で,人間の行動に合わせた操作性を実現した「エージェント指向」のグループウェア製品。従来のポータル型では,トップページ上にポータルの小窓が散在していまい,操作性が悪くなってしまうことから,必要最低限の機能をトップページ上に配置し,必要な機能を必要なときにエージェントが呼び出すことで,操作性をシンプルにするのが同社が考えるエージェント指向という。

 サイボウズAGでは,基本機能として,「カレンダー」「アドレス帳」「ファイル管理」「メッセージ(メール)」「掲示板」「インターネット連携」を搭載するが,トップページには,当日のスケジュールとメールの受信箱,掲示板/ニュース機能など,利用者が最低限に必要な機能だけを配置し,必要に応じてインターネット連携機能を利用して,情報をシームレスにサイボウズAGの機能に取り込むことができる機能を実現している。

 これにより,例えばインターネット場で検索した企業情報やその会社までの路線情報,地図情報などをダイレクトにアドレス帳に入力したり,掲示板に最新のニュースだけを表示したり,スケジュールに宿泊情報を入力したりすることが可能になるという。

 インターネット接続機能では,ヴァル研究所の「駅すぱあと」のほか,東京商工リサーチの「企業情報」,アルプスの地図情報,日経BPの「BizTechニュース」,旅の窓口の「宿泊情報」などを取り込むことが可能。今後は,ほかのインターネットサービスや会計システムなどのパッケージアプリケーション,音声システムなどとの連携機能も提供していく計画だ。

 製品体系としては,サイボウズAGの基本セットに加え,「サイボウズAGプロジェクト」「サイボウズAGワークフロー」「サイボウズAGケータイ/ポケット」「サイボウズAGシンク(for Palm/PocketPC)」なども,順次提供する計画だ。

 価格は,基本セットの10ユーザーライセンスが6万8000円より。3月1日以降にサイボウズOffice4を購入したユーザーには,無償または優待価格でサイボウズAGを提供するキャンペーンも実施する予定という。

 なお,サイボウズでは,企業の部門ごとに導入されているサイボウズOfficeやサイボウズAGを,集中的に管理できる大規模エンタープライズ向けの製品も開発中としている。

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[山下竜大 ,ITmedia]