ベンダーを競争させ,最適なDWH製品導入を

【国内記事】2002.3.07

 3月7日,日本NCRが開催する「Teradata Universe Tokyo 2002」のブレイクアウトセッションにガートナーの副社長兼リサーチグループディレクター,アンディ・バトラー氏が登場し,同社の評価モデル「ASEM」に基づいて各社のデータウエアハウス(DWH)技術を分析した。

 同氏によれば,Teradataと,Oracle,DB2,SQL Serverを比較すると「疑いなく,Teradataがパフォーマンス面で最も優秀」という。しかし,実際にビジネスで利用する製品として評価すると,これらのDWH製品には一長一短があるそうだ。

「DWHは,リーダーのいない市場。DWHビジネスには,実績が必要になる」と同氏。日本NCR主催のカンファレンスということもあってか,「実績面で見ると,IBMが良いだろう。ただし,DWHビジネスをよく知っているNCRはより優位にある」とも話す。

「NCRは,自分たちの強みをより強くしようとしている。彼らは,マーケットの限界を知っていて,それを打ち破るにはどうすればいいかを考えている」(同氏)

 一方で同氏は,ERPとの親和性やWebサービス向きかどうかを考えれば,Teradataが必ずしもベストでないと指摘。「採用の際には,ベンダーを競争させることが必要だ。Teradata以外の製品もチェックすべき」とした。

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[井津元由比古 ,ITmedia]