NTTデータ,PKIベースの電子文書流通サービス「SecurePod」を3月下旬より提供
【国内記事】 | 2002.3.15 |
NTTデータは3月下旬より,電子文書を安全にやり取りするためのプラットフォームサービス「SecurePod」を開始する。
SecurePodは,電子申請・電子契約や証券取引においてやり取りされる重要な電子文書を,PKIをベースとした電子署名とSSL暗号化によって保護し,安全に流通させるためのサービスだ。電子文書が改ざんされていないことを証明する原本性保証,電子文書が確実に送付先に届いたことを証明する送達保証,さらに第三者機関による原本性の証明を実現する。
また,文書の作成から流通,その後の保存もしくは廃棄と,一連の履歴保存に至るまで,文書のライフサイクル全体をサポートすることも特徴である。
同サービスは,NTTデータが運用するインターネットデータセンター(iDC)に構築されたシステムをベースに提供される。電子文書の原本性と作成時刻を証明する「SecureSeal」サーボスとも連携しているため,より確実な原本性保証が可能という。
ユーザーは基本的にWebブラウザのみで同サービスを利用し,文書のやり取りを行うことができる。ユーザーが希望すれば,PDF形式の文書に特化した電子署名も利用できるほか,APIを通して自社の既存システムと連携させることも可能だ。
同社では行政のほか,金融,製薬・医療,建設分野など,法的根拠が必要となる電子文書を扱う市場と,その市場向けにASPサービスを提供する事業者を対象に同サービスを販売していく。
なお既に,コンストラクション・イーシー・ドットコムが販売窓口となり,同サービスを「電子原本性保証サービス」として提供することが決定しているという。コンストラクション・イーシー・ドットコムではこのサービスと,既に提供済みの電子認証サービスを連携させ,建設事業にまつわる契約の電子化をサポートする。
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[ ITmedia]