日本IBM,飲食店オーナー向けに「ホットスポット スターターキット」を販売

【国内記事】2002.3.18

 日本アイ・ビー・エム(IBM)は3月18日,IEEE 802.11b準拠の無線LAN経由でインターネット接続を可能にする,いわゆる「ホットスポット」を容易に構築するための「ホットスポット スターターキット」を発表した。4月1日より,同社のインターネット直販サイト,ibm.comを通じて3万9800円で発売する。

 このスターターキットには,メルコ製のIEEE 802.11b準拠の無線LANアクセスポイント「AirStation」のほか,NTTコミュニケーションズのADSL接続サービス「OCN ADSLアクセス」「OCN ADSLサービス」の申し込み用紙が含まれている。

 さらに,ホットスポット開設に必要となる手順を説明したマニュアルと,ホットスポット構築に関する質問全般を受け付ける電話窓口「ワイヤレスLANコンタクトセンター」も,キットに含まれており,同社ではこのキットを利用すれば,無線LANに関する専門的な知識がなくとも簡単にホットスポットを開設できるとしている。なお,それでも設定に不安があるというユーザー向けに,オンサイトで各種設定作業を行う「PCハウスコール訪問サービス」が,有償オプションとして提供される。

 現在,空港や駅,ホテル,喫茶店などで徐々にホットスポットの構築が広がりつつあるが,日本IBMはこのスターターキットの提供を通じ,その動きをさらに加速させる考えだ。同社では主に,喫茶店やカフェ,レストランなどを経営するオーナーを対象に同キットを販売していく。

 なお日本IBMでは,無線LAN設定用に,ノートパソコン「ThinkPad R31」とのセットモデルの販売も検討しているという。

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[ ITmedia]