「UMLの積極的な活用で日本を元気に」としたOMGジャパンの鎌田代表

【国内記事】2002.3.26

　オブジェクト・マネージメント・グループ・ジャパン（OMGジャパン）は3月26日，UML（統一モデリング言語）をベースとしたシステム設計手法の普及を目的とした開発者向けのカンファレンス「UML Forum/Tokyo 2002」を都内で開幕した。同カンファレンスの開催は今年で2回目，明日27日まで開催されている。

OMGジャパン日本代表の鎌田博樹氏

　UML Forum/Tokyo 2002の開幕にあたり，挨拶に立ったOMGジャパン日本代表の鎌田博樹氏は，「昨年は，世界の著名なメソドロジストや内外のアーキテクト、ユーザーおよびツールベンダーなどがUMLをキーワードに結集したことで，日本国内でUMLというものを十分に啓蒙することができた。国際的にも大きな反響があった」と言う。

「今年は，さらにステップアップし，より具体的，積極的なUMLの活用について紹介したい。だからUMLなんだ，ということを肌で感じてもらえるものにしたい」（鎌田氏）

　そこで今回のUML Forum/Tokyo 2002では，リアルタイム／組み込みソフトウェアへのUML適用を推進することを目的とした，UMLフォーラムの特別企画「UMLロボットコンテスト」を開催する。同コンテストは，レゴ・ブロックを利用したロボット用のソフトウェアをUMLにより設計し，レースという形で競い合うソフトウェアの設計コンペティションだ。

　また，SOAPや.NET，J2EEなど，次々に登場する新しいプラットフォーム技術を，既存システムやレガシーシステムと統合する場合に発生する相互運用性に関する問題や，マルチベンダー環境での問題を，容易に解決することを可能にする「モデル駆動型アーキテクチャ」（MDA：Model Driven Architecture）の最新情報や実践方法についても紹介されるという。

　UMLやMDAなど，OMGが標準化を推進するさまざまな標準技術を利用することで，アプリケーションの設計から開発，実装までを，ライフサイクルとして総合的に管理することが可能という。これによりアプリケーション開発コストを削減し，開発時間を短縮できるだけでなく，アプリケーションの品質向上が可能。情報技術への高い投資効果と迅速なビジネス展開が可能になるという。

「UML Forum/Tokyo 2002を通じて，“日本の産業を元気にする”ITの活用方法を紹介していきたい」（鎌田氏）

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[山下竜大 ，ITmedia]