オラクルの丸抱えサービスで顧客のIT予算を毎年5%ずつ削減
【海外記事】 | 2002.4.09 |
オラクルが,IBMやEDSのようなITアウトソースビジネスを開始することを改めて発表した。
4月9日,「Oracle AppsWorld 2002」の基調講演の後半に行われた会場とのQ&Aでラリー・エリソンCEOは,同社がIBMやEDSのように,顧客企業のITを丸受けするアウトソーシングサービスも,アウトソーシングビジネスのラインアップに加えると話した。
既に,2001年12月に開催されたOracle OpenWorld 2001でインタビューしたマーク・ジャービスCMOがエンタープライズチャンネルに対して,サービス開始の意向を表明していたほか,海外報道によると,エリソン氏自身も1月にアムステルダムで開催されたOAWで同サービスについて話していたらしい。
同サービスは,オラクルが今回のカンファレンスで呪文のように繰り返しているホスティング/システム運用アウトソーシングサービスとは異なる。まずハードウェアやホスティングコスト,電気代,人件費などすべてを含めた企業のIT予算を明らかにしてもらう。その価格の95%で,オラクルが既存システムの運用を請け負いうというものだ。
契約が成立すれば,オラクルが顧客のビジネスを停滞させることなく,データベースからアプリケーションまで,順次オラクル一色に染めていく。契約期間は7年間で,当初5年間,毎年5%ずつ契約総額を減らしていくという。
開始時期,もしくは既に顧客がいるかどうかについて,同氏は明らかにしていない。
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[井津元由比古 ,ITmedia]