日本IBM,NEBSに準拠した通信事業者向けIAサーバを強化

【国内記事】2002.4.17

 日本アイ・ビー・エムは4月17日,直流電源に対応した通信事業者向けのIAサーバ「IBM eServer xSeries 330 モデルN1X」を発表した。xSeries 330は,1Uサイズのラック専用薄型サーバで,通信事業者向け通信機器の基準である「NEBS」(Network Equipment Building System)のレベル3に準拠している。

 NEBSは,可用性の高い通信サービスを実現するために通信事業者が機器購入の目安とする基準。高温や高湿度,また火災や振動などの障害原因となる物理的,電気的,電磁的などの要因に対する耐性の評価,認定を行うものだ。

 日本IBMは昨年9月,xSeries 300に直流電源モデルを追加したのに続き,今回初めて厳格な信頼性基準である「NEBSレベル3」に準拠したxSeries 330を投入し,通信事業者向けのラインアップを強化した。

 xSeries 330 モデルN1Xは,1.26GHzのPentium IIIを2基搭載し,WindowsとRed Hat Linux 7.1日本語版をサポートする。ネットワークへの侵入監視やメッセージの暗号化といったネットワーク管理やセキュリティ分野,IPネットワークを電話用中継換機として利用するソフトスイッチ,音声通信にIPネットワークを利用したVoIPのアプリケーションに最適だという。

 また日本IBMでは,Pentium III/1.40GHzを搭載した「xSeries 220」および「xSeries 342」に新しいモデルも追加している。xSeries 220がタワー型エントリーサーバ,xSeries 342は高さ3Uのラックマウント型。どちらも2ウェイのSMPに対応している。

 IBMダイレクト価格は,xSeries 330 モデルN1Xが66万5000円,xSeries 220 モデル5AJが47万7000円,xSeries 342 モデル5AJは67万5000円となっている。

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