インテルが第1四半期決算を発表,売上高は前年同期比で微増

【国内記事】2002.4.16

 インテルコーポレーションは米国時間の4月16日,2002年第1四半期の決算で売上高が68億ドルとなり,2001年第4四半期から3%減少したものの,前年同期比では2%増加したことを明らかにした。

 純利益は9億3600万ドルで,2001年第4四半期からは86%増加,前年同期比では93%増加した。また,1株当り利益は14セントとなり,前年同期の7セント,および同じく7セントだった2001年第4四半期から100%増加している。

 しかし,買収関連費用を除いた2002年第1四半期の純利益は10億ドルとなり,2001年第4四半期からは2%増加,前年同期実績から7%減少した。また,買収関連費用を除いた2002年第1四半期の1株当り利益は15セントとなり,2001年第4四半期と変わらず。前年同期比では6%減少した。

インテルCEO(最高経営責任者)のクレイグ・バレット氏は,「経済環境が総じて軟調な中,インテルの積極的な研究開発投資と設備投資は,2002年第1四半期において,製品構成と利益率に良い結果をもたらした。新興市場での需要は引き続き堅調だが,米国や欧州などでは低調なIT支出の影響を受けた」と話している。

 インテルは4月15日,インターグラフと一部の特許侵害訴訟で和解したことも発表した。両社はクロスライセンス契約に合意し,幾つかの特許の所有権がインテルに譲渡されたという。

 この合意に基づき,インテルはインターグラフに3億ドルを支払う予定で,1億5500万ドルを2002年第1四半期の売上原価として計上した。また1億4500万ドルを知的財産権の評価額とし,インテルの会計方針に則って複数年かけて償却する。これにより,1株当り利益は,一般的な会計原則に従った場合,約1セント減少する。

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