ネットワールド,日本語完全対応の仮想化ソフトウェア「VMware Workstation 3.1」を発表

【国内記事】2002.4.18

 ネットワールドは4月18日,米VMwareが開発した仮想化ソフトウェアの新バージョン「VMware Workstation 3.1」の販売を開始したことを明らかにした。同発表は,同日開催された「VMware Conference」で発表されたもの。ダウンロード版は同日より,パッケージ版は5月15日より出荷が開始される予定という。

米VMwareの国際セールスマネジャー,レザ・マレクザデー氏

 VMwareは,ホストOS上に仮想化レイヤを実現することで,複数のゲストOSをホストOS上で動作可能にする仮想化ソフトウェア。新バージョンでは,ユーザーインタフェースやヘルプ,メッセージなどが完全に日本語対応されたほか,NATのパフォーマンス向上,Windowsインストールテクノロジーの採用など,東北電力のシステム構築からフィードバックされた数多くの機能が拡張されている。

 また,マイクロソフトの「Windows .Net Serverベータ3」をサポート。ホストOSとゲストOSのサポート範囲を拡大している。

 さらに最新版の特徴として,反復レジューム機能を搭載。同機能を利用することで,特定ポイントから仮想マシンを何度でもレジュームすることが可能になる。これにより,アプリケーションの開発やテストを効率化できるほか,より効果的な品質管理環境を実現可能。さらにe-ラーニングシステムなどのクラスルームシステムで利用することで,生産性を向上させることができるという。

 新バージョンの発表にあたり,米VMwareの国際セールスマネジャー,レザ・マレクザデー氏は,「VMwareの最新バージョンで提供されている数々の機能強化は,日本市場がわれわれにとっていかに大事であるかを表すものだ。また,日本市場での取り組みやフォーカス分野を明確にすることを目的にしている」と話している。

 価格は,ダウンロード版が5万円,パッケージ版が5万6000円。なお,VMware Workstation 3.0のユーザは,VMware Workstation 3.1に無償でアップグレードすることができる。

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[山下竜大 ,ITmedia]