無線LAN環境のセキュリティ脆弱性をチェック,「Wireless Scanner」を国内でも販売

【国内記事】2002.4.24

 インターネットセキュリティシステムズ(ISS)は4月24日,無線LANネットワークのセキュリティ上の脆弱性を見つけ出すソフトウェア製品,「Wireless Scanner v1.0」を国内でも出荷することを明らかにした。価格は,年間1ユーザーで100万円から。

 Wireless Scannerは,この2月に発表されていた製品で,同社が提供する脆弱性検査ツール「Internet Scanner」の機能を,IEEE802.11b(Wi-Fi)製品で構築した無線LANネットワークに提供するもの。アクセスポイントやクライアントを見つけ出し,脆弱な設定があれば,それを指摘した上で修復方法をアドバイスする。

 実際には,ノートパソコンなどにインストールし,パソコンごと持ち歩いて自社無線LANの設定をチェックすることになる。電波の届く範囲であれば,もちろん敷地外からも検査が可能であり,例えば悪意ある攻撃者の視点に立って,無線LANネットワークへの侵入が可能かをシミュレーションすることもできる。

 Wireless Scannerは,検出したアクセスポイントやクライアントで,暗号化や認証といったオプション設定が正しくなされているかを確認し,日本語によるレポートが提供する。グラフィカルなサマリーレポートでは,組織内の無線LANトポロジおよびセキュリティの状態を概観でき,一方,技術者用レポートでは,問題と修正方法に関する詳細な情報が提供される。

 ISSでは合わせて,安全な無線LAN,およびそのバックエンドネットワークの設計や設定などの支援を目的に,専門家によるコンサルティングサービスも提供する計画だ。

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[ ITmedia]