XMLとWebサービスに着目するサーベガとフォーラム・システムズ

【海外記事】2002.5.07

 5月5日より米ラスベガスで開催中のNetWorld+Interop 2002 LasVegas(N+I 2002 LasVegas)では,XML,およびWebサービスに注目したネットワーク製品が登場する。

 米サーベガはN+I 2002 LasVegasに合わせ,ハードウェアベースのXMLスイッチ製品「Sarvega XPE Switch」をリリースした。これは,同社のユニバーサル・トランスレータという技術によってXMLデータの文脈をダイナミックに理解し,サービスやアプリケーションに合わせた形に変換,処理する製品で,XMLベースのトランザクションを高速化するという。日本でいえばインフォテリアの製品とやや重なるだろう。

 同社では,Sarvega XPE Switchによって,一般的なXMLベースのアプリケーションであれば10倍前後のパフォーマンス改善が見込めるとしている。また,カプセル化されたXMLドキュメントを理解でき,異なるセキュリティレベルを提供できること,ハードウェア一体型の製品であるため導入が容易なこともメリットだとしている。

 Sarvega XPE Switchは,米国では既に出荷が開始されており,金融や製造業,ヘルスケア分野の大規模企業をターゲットに販売していく。また,米富士通コンサルティングのテレコム部門であるテレコム360がサーベガと提携を結んでおり,サービスプロバイダー向けのフレームワークにSarvega XPE Switchを組み込み,テレコム分野のビジネスプロセスオートメーションなどで採用していく計画だ。

 一方米フォーラム・システムズは,XMLおよびWebサービスのセキュリティに特化したアプライアンス製品を展示会で披露する計画だ。これはTLS/SSLやIPSecといった手法ではなく,PKI技術を利用し,XMLデータそのものに署名をかける,つまりXML SignatureやXML Authenticationによってセキュリティを実現する。これにより,毎秒最大4000トランザクションを処理でき,ファイアウォール越しにシームレスに,しかも安全にXMLデータをやり取りできるという。

関連リンク

▼NetWorld+Interop 2002 LasVegas

▼米サーベガ

▼米富士通コンサルティング

▼米フォーラムシステムズ

[ ITmedia]