ベリサインがマネージドセキュリティサービスを発表

【海外記事】2002.5.08

 米ベリサインは5月7日,NetWorld+Interop 2002 LasVegas(N+I 2002 LasVegas)で,新たにマネージドセキュリティサービスを開始することを発表した。

 同社はこれまで,PKIに基づいた認証局(CA)の運用や電子証明書の発行をサービスとして提供する「Verisign OnSite」のほか,ドメイン名登録サービスなどを提供してきた。しかし,今回発表されたマネージドセキュリティサービスは,やや分野が異なる。

 このたびベリサインが提供するマネージドセキュリティサービスは3種類。1つはファイアウォール/VPNの運用監視サービス。2つめは,不正侵入検知と不正なコンテンツのスキャニングサービス。3つめが,ウイルススキャニングサービスだ。いずれも,インストールや設定,モニタリングといった作業はベリサイン側が行う。

 ベリサインは同サービスの開始にあたり,幅広くセキュリティ関連ベンダーと協力を結んだ。この中には,アクティブカードやチェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ,エンテラシスネットワークス,ノキアなどが含まれている。また合わせて米カウンターペイン・インターネット・セキュリティとも提携し,共同でセキュリティ関連の情報収集や分析に当たるという。

 米国では同日よりこのサービスを開始している。同社ブースで確認したところ「ベリサインは全世界にプレゼンスがあるため,ワールドワイドなサービスを展開できる。ただ,日本での具体的な展開となると未定だ」ということだった。

 一方で米ワールドコムは,米インターネット・セキュリティ・システムズ(ISS)と提携し,マネージドセキュリティサービスを拡張することを発表している。

 ワールドコムは既にVPNや認証などのセキュリティサービスを提供しているが,これにISSの不正侵入検知モニタリングや遠隔からのスキャニング,緊急対応サービスなどを加えて提供していく。さらに,セキュリティに関するコンサルティングや設計,設定や運用,バックアップとリストアといった幅広いマネージドセキュリティサービスを展開していくという。

関連リンク

▼NetWorld+Interop LasVegas 2002

▼米ベリサイン

▼米ワールドコム

[ ITmedia]