エンタープライズ:トピックス 2002年5月09日更新

IBM,WebSphere MQファミリーに新製品を追加

 IBMは米国時間の5月8日,サンフランシスコの「IBM developerWorks Live!」でWebSphere MQファミリーに「Event Broker」「Integrator Broker」,および「Data Interchange」を追加した。

 WebSphere MQ Event Brokerは,特定のサブスクライバーに情報をリアルタイムで配信できるソフトウェア。社内のネットワークだけでなく,インターネットへも配信できるのが特徴だ。出荷は今月から始まり,価格は2万ドルからとなっている。

 WebSphere MQ Integrator Brokerは,WebSphere MQ Integratorをベースしたエントリーレベルのバージョン。中堅規模の企業が必要とする基本的な統合機能を提供するが,スケーラビリティもある。さまざまなアダプタをサポートし,短期間で簡単に異なるアプリケーション同士をつなぐことができる。出荷は来月の予定,価格はプロセッサ当たり3万5000ドル。

 また,WebSphere MQ Data Interchangeは,通常は専用線を使うEDIトランザクションをインターネット経由で可能にし,コストを劇的に引き下げる製品だ。既に出荷されており,価格は6万4000ドル。

 かつてMQ Seriesと呼ばれたWebSphere MQは,アプリケーション同士がセキュアにメッセージをやり取りするためのミドルウェア。シェアは75パーセントに達しており,今回,新しいバージョン5.3も発表されている。業界標準であるJMS(Java Message Services)もサポートする。出荷は6月から。

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