| エンタープライズ:トピックス | 2002年5月09日更新 |
日本IBM,TCO削減を実現する大規模e-ビジネス向けサーバ製品2機種を発表
今回発表されたのは,1.3GHzで動作する64ビットプロセッサ「Power4」を搭載した「IBM eServer iSeries モデル890」および従来製品に比べ処理能力を約1.2倍向上し,価格性能比を約20%向上させたエンタープライズサーバ「IBM eServer zSeries 900 Turbo」の2機種。
iSeries 890は,最大32区画までのロジカル・パーティショニング(LPAR)が可能で,基幹業務と連携しながら64ビットLinux,UNIX,Windowsのアプリケーションを一台で運用・管理することが可能。最大32ウェイ構成まで拡張可能で,従来のiSeriesに比べ,約2倍の処理能力を実現している。今後,論理区画上でIBMの「AIX5L」が直接動作するように機能拡張する計画という。
また同日,最新オペレーティングシステムである「OS/400 V5R2」を発表。IBMの自己管理機能を提供するための開発プロジェクト「Project eLiza」の拡張機能で,大規模分散環境でシングルログインによる高いセキュリティを実現する「EIM」(Enterprise Identity Mapping)を搭載している。
一方,zSeries 900 Turboは,LPARの処理量を監視し,システムが自動的に最適な資源を動的に配分する機能であるインテリジェント・リソース・ディレクタ(IRD)を搭載している。同機能は,Project eLizaの成果の一部という。IRDは今後,iSeriseやpSeriseにも搭載される計画だ。
同サーバ製品は,銅配線技術を採用した「CMOS 8SE」(相補型金属酸化膜半導体)プロセッサーを搭載。従来製品に比べ,価格性能比を約20%向上。これにより,SAP,PeopleSoftなどのe-ビジネスアプリケーションのパフォーマンスも約20%向上できるという。また,SMP構成により最大16ウェイまで拡張できるほか,32台までの並列シスプレックス構成が可能な高い拡張性を実現している。
iSeries 890およびOS/400 V5R2の出荷は8月を予定。zSeries 900 Turboのハードウエアおよび保守合計の参考料金は月額で約1800万円より,5月15日より出荷が開始される。
![]() |
| 日本IBMの取締役BP&システムPC製品事業担当,橋本孝之氏 |
日本IBMの取締役BP&システムPC製品事業担当,橋本孝之氏は,「今回発表した製品の最大の特徴は,業界最高の99.999%の可用性に尽きる」と言う。さらに,「LinuxやJava,XMLなどの業界標準をサポートし,既存資産を生かしたシステム構成が可能。LPARにより,複数の業務を1台のサーバで集中管理できるので,真のTCO削減が実現できる」と話している。
関連記事
メインフレーム事業が好調な富士通,世界最高速の「GS21 600」を投入
関連リンク
[山下竜大 ,ITmedia]

