エンタープライズ:トピックス | 2002年5月17日更新 |
インテルが新しいチャネル支援策を発表,SME市場向けソリューションの拡充狙う
都内のホテルで行われた発表会では,アプライド,神代,パルテック,ぷらっとホーム,フリーウェイ,そしてプロサイドというお馴染みの「ホワイトボックスメーカー」6社がプレミアプロバイダーとして認定を受けたことも紹介された。プレミアプロバイダーは,技術,マーケティングの両面でインテルからの支援を受けることができるという。
発表会に出席したプロサイドの椎名堯慶社長は,「インテルのブランドを活用できるのは大きなメリットがある。企業に提案する際,われわれの信用を高めてくれるだろう」と話す。
プロサイドの顧客の5割は大企業が占め,中堅企業を含めれば8割に達するという。会場には,マザーボード,シャーシともにインテル製を採用したエントリーレベルのXeonサーバ,「Proside SV 2170PM」を持ち込んだ。予定価格は20万円前半ながら,2CPU構成に拡張することもできる。プレミア・プロバイダーにはインテルからロードマップも提示され,製品戦略が立案しやすいともいう。
米インテル リセラー製品事業本部でワールドワイドチャネルマーケティングを担当するマーク・ベックフォード ディレクターは,「プレミアプロバイダーは,単にボックスを売るのではなく,彼らのブランドでソリューションやサポートといった付加価値を提供してくれ,われわれにとっては中堅企業や小規模事業者にアクセスするための重要な存在だ」と話す。
インテルにとっては,チャネルビジネスは経済が不透明な中も確実に成長している。デスクトップ向けCPU全体に占めるチャネルの割合は,昨年ワールドワイドで39パーセント,国内でも19パーセントに達している。国内市場のユニットベースでは,2000年からデスクトップ市場全体が20パーセント以上も縮小したにもかかわらず,チャネルは10パーセント近く増加したという。
インテルは,プレミアプロバイダーとして世界で1300社以上を認定しており,国内でも今後1年間で10〜15社程度まで増やしたいとしている。
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[浅井英二 ,ITmedia]