エンタープライズ:トピックス | 2002年5月22日更新 |
ボーランドがSymbian OS向けC++をプレビュー,JavaとC++で自由にモーバイルアプリ開発を
昨年11月,スペイン・バルセロナで開催されたノキアのカンファレンスで,ボーランドはSymbian OS向けのC++ソリューションを開発することを明らかにしていた。当初の計画ではアーリーリリース版の出荷は今年前半だったが,どうやら今年後半をずれ込みそうだ。
ボーランドは2001年初め,Symbian OS向けの「JBuilder MobileSet 2.0」をリリースしている。
ボーランドでC++ Builder,Delphi,およびKylixのRADソリューションを統括するサイモン・ソーンヒルGMは,「C++によるサポートは,モーバイルアプリケーションを開発するさまざまな機会をデベロッパーに提供したいというボーランドの考え方を反映したものだ。これでデベロッパーらはC++とJavaのどちらでも自由に使い,短期間でモーバイルアプリケーションを構築できるようになる」と話している。
また,プレビューされたC++テクノロジーとJBuilder MobileSetでは,ノキアの「Series 60」と呼ばれる,Symbian OS上のソフトウェアプラットフォームもサポートされる。
昨年のCOMDEX/Fallで発表されたSeries 60は,PIMやテレフォニーアプリケーション,Webブラウザ,メッセージクライアントなどを含むソフトウェアプラットフォーム。ノキアからほかの携帯電話機メーカーにソースコードとしてライセンスされるという。
携帯電話機メーカーはSeries 60をライセンスすることで,こうしたアプリケーションを自身のデザインの中に取り入れ,ユーザーインタフェースなどをカスタマイズすることで,より短期間で市場に製品を送り出すことができるようになるという。
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[ ITmedia]