エンタープライズ:トピックス 2002年6月24日更新

SII、ATMも収容可能な広域イーサネットサービス向けスイッチを発表

 セイコーインスツルメンツ(SII)は6月24日、通信事業者向けのイーサネットスイッチ「NS-6100シリーズ」を発表した。ATMといった従来のサービスを実現しながら広域イーサネットサービスを展開しようと考える事業者の局内装置として提供していく。

 NS-6100シリーズは、30個の10BASE-T/100BASE-TXポートに加え、2つの拡張スロットを搭載している。この拡張スロットにATM拡張ボード「NS-605」を搭載することで、従来より提供しているATMと、比較的新しいサービスである広域イーサネットを1つのきょう体で統合。さらにATMのVCと、イーサネットのポート/VLANのマッピングといった連携機能を実現する。

 特徴は、専用ネットワークプロセッサの搭載によって、高度な帯域制御を実現している点で、ポートやVLANごとに最低保証帯域や最大送出帯域といったきめ細かなQoSを実現する。これにより通信事業者は、SLAといった付加価値サービスを柔軟に提供できるという。

 また、同社が今年4月に発売したATM宅内装置「BuleBrick」との組み合わせも可能だ。

 同社は今後、イーサネットポートやATMポートの集積率をさらに高めた、ハイエンドモデルのリリースも計画しているという。

 NS-6100シリーズの価格は、ACモデルの「NS-6110」が300万円、DCモデルの「NS-6111」は320万円、ATM拡張ボードは150万円。7月1日より発売され、出荷は9月の予定だ。またNS-6100シリーズは、7月3日から5日にかけて幕張メッセにて開催される「NETWORLD+INTEROP 2002 TOKYO」の同社ブースで展示される予定だ。

関連リンク

▼セイコーインスツルメンツ

[ ITmedia]