エンタープライズ:トピックス 2002年6月28日更新

ShowNetの構築状況はWebでチェック

 NetWorld+Interop Tokyoにおける見どころの1つがShowNetだ。出展各社にネットワーク接続を提供し、展示会のインフラとしての役割を担いつつ、一歩先行くネットワークの姿を実現するユニークなネットワークである。

 ShowNetはこれまで毎年、ネットワーク技術の発展や成熟とともにその姿を変えてきた。昨年は、WDM、SONET Ring(OC-192/OC-48)、POS(OC-192/OC-48)という3つの異なる技術を利用して、最高10Gbpsのバックボーンネットワークを構築した。

 これに対して今年のShowNetでは、バックボーンをすべて10ギガビットイーサネットで構築する。それも単一のベンダーが提供する機器ではなく、複数のベンダーが提供する機器を組み合わせることから、まさに「Interoperability」を実現する構成だ。また会場とインターネットとは、複数のIXポイントを経由し、OC-192(STM-64)×2回線、計19.2Gbpsで接続される。

 それとともに、IPv4とIPv6とをまったく同じトポロジで構成。ShowNetではこれまでもIPv6接続を提供してきたが、今年は完全にIPv4/v6デュアルスタックのネットワーク設計とした。

 さらに、その上で楽しめるアプリケーションとして、「ShowNet TV」が行われる。会場内の見どころや最新情報などを、ブロードバンドならではの高品質なレベルで配信するもので、予定では、出展者ブースを含め、会場内の余っているPCすべてにストリーミング配信されるという。

構築の模様をWebカメラで公開

 とはいえ、これだけ大規模なネットワークとなると、準備・構築には相応の時間を要する。

 実際、ShowNetの構築に携わるNOC(Network Operation Center)チームメンバー、アシスタントとしてShowNetの運用を支えるSTM(ShowNet Team Member)は、たびたびミーティングなどを重ね、ShowNet実現のために尽力してきた。だが、その姿はこれまで、一般には窺い知ることができなかった。

 今年は、ちょっと違う。NetWorld+Interop 2002 TokyoのオフィシャルWebページからたどれる「ShowNet Backbone Web Camera」のページで、Webカメラを使ってShowNet構築の模様が中継される予定だ。これまでは見ることができなかったShowNetが出来上がるまでの経過を、目の当たりにすることができる。

 今後の中継予定時刻は29日未明と2日未明となっている。果たしてこの時間帯、メンバーはどんな表情で、どんな作業を行っているだろうか。そしてもし、この中継で作業中のメンバーを見かけたら、心の中でエールを送っていただきたい。

 NetWorld+Interop 2002 Tokyoは幕張メッセにて、7月1日より開催される(展示会は7月3日より)。

関連リンク

▼NetWorld+Interop 2002 Tokyo オフィシャルサイト

[ ITmedia]