エンタープライズ:ニュース 2002/07/01 21:42:00 更新


NTT Comと日立、MSがIPv6による「ユビキタス社会」のデモをN+Iで披露

NTTコミュニケーションズ(NTT Com)と日立製作所、マイクロソフトの3社は7月1日、「ユビキタスコミュニケーション」社会の実現に向け、IPv6の普及推進に共同で取り組むことに合意したことを発表した。

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)と日立製作所、マイクロソフトの3社は7月1日、「ユビキタスコミュニケーション」社会の実現に向け、IPv6の普及推進に共同で取り組むことに合意したことを発表した。

 これまで、NTT Comでは「OCN IPv6トンネル接続サービス」といった商用IPv6接続サービスを提供してきた。また日立製作所はIPv6フォーラムやIETF、WIDEプロジェクトなどでの活動を通じてIPv6の標準化・普及作業に寄与するほか、IPv6対応ルータなどを開発。マイクロソフトもIPv6のスタックを開発・公開し、Windows XPにおいてIPv6ディベロッパーエディションを提供するなど、3社はそれぞれIPv6に対する取り組みを進めてきた。

 今回の合意に基づき、3社は相互に協力。「ロケーションフリー・シームレス」「P2Pコミュニケーション」「容易な設定・高いセキュリティ」の3つをコンセプトに、より幅広いユーザーが、高いセキュリティの元で、容易にユビキタスコミュニケーションを実現できるよう取り組んでいく。

 3社はその取り組みの第一歩として、7月3日から5日にかけて幕張メッセにて開催される「NetWorld+Interop 2002 Tokyo」の展示会にて、各社の最新製品やサービスを組み合わせた共同デモンストレーションを行い、来るべきユビキタスコミュニケーションの姿を紹介する予定だ。

 また、3社は引き続き、それぞれにIPv6への取り組みを強化していく。

 NTT Comでは、ADSLを用いたブロードバンドIPv6/IPv4デュアルスタックサービス「OCNデュアルADSLサービス」(仮称)を、7月末をめどに提供するほか、無線LANサービス「ホットスポット」においても、今年度末までにIPv6対応を図る予定。

 日立製作所では、特にユビキタス社会の実現を念頭において、携帯情報通信端末などのクライアント機器からネットワークサービスを支えるプラットフォーム、VoIPやインスタントメッセージといったサービスと、これらの管理を実現するためのソリューションを提供するという。

 さらにマイクロソフトは、Windows XPのService Pack1でIPv6への対応を図るほか、.NET ServerやIIS(Internet Information Services)、次期Windows Media Technologyである「Corona」などでIPv6をサポートする計画だ。

関連リンク
▼NTTコミュニケーションズ
▼日立製作所
▼マイクロソフト

[ITmedia]