エンタープライズ:ニュース 2002/07/03 16:50:00 更新


Keynote速報:「IPコミュニケーションでビジネスが変わる」とシスコのジャンカルロ氏

NetWorld+Interop 2002 Tokyo展示会の初日には、3つの基調講演が行われた。そのトリを務めたのは、米シスコシステムズのチャールズ・ジャンカルロ氏で、「IPコミュニケーション」をテーマに講演を行った。

 NetWorld+Interop 2002 Tokyo展示会の初日には、3つの基調講演が行われた。そのトリを務めたのは、米シスコシステムズのチャールズ・ジャンカルロ氏で、「IPコミュニケーション」をテーマに講演を行った。

 これまで、音声とデータの統合というと、別々に構築されていたインフラを1つの回線に統合することでコスト効果が生まれる、という側面のみが注目されてきた。しかしジャンカルロ氏は、これによって実現されるのはコスト削減だけではないと強調。新しいアプリケーションを通じて、より高度なコミュニケーションが実現されるとした。

「企業は環境をアップグレードし、新しいIPコミュニケーションに対応する必要がある。音声とデータを統合し、同じネットワークで扱うことによって、コストを削減することができる。もう1つ重要なことは、新しいアプリケーションをサポートできることだ。この新しいアプリケーションは生産性にかかわるもので、しかも社員とともに自由に移動できる」(ジャンカルロ氏)

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飛行機を模したステージでバーチャルカンパニーを実演したジャンカルロ氏

 そして、こうしたIPコミュニケーションが可能になれば、自分が普段仕事を行うオフィスだけでなく、支店であれ、出張先のホテルであれ、あるいは自宅であれ、どこにいようと同じように仕事をこなせる「バーチャルカンパニー」が現実味をおびてくる。

 またジャンカルロ氏は、「IPコミュニケーションにおける大きな問題が1つある。それがセキュアかどうかということだ」とも発言。同社ではもちろん、セキュリティを実現するためのソリューションを提供してはいるが、それも「ベストプラクティスにそって適切に導入、運用されていれば」(同氏)という前提あってのことだと指摘することも忘れなかった。(Keynote詳報へ

関連リンク
▼NetWorld+Interop 2002 Tokyo オフィシャルサイト
▼シスコシステムズ

[高橋睦美,ITmedia]