エンタープライズ:ニュース 2002/07/03 17:28:00 更新


マイクロソフト、.NET ServerでIPv6サポートをアピール

次世代のインターネットプロトコル、IPv6に熱心な取り組みを見せているベンダーの1つ、マイクロソフトがNetWorld+Interop 2002 TokyoでIPv6をサポートする次期主力OS、Windows .NET Serverを売り込んだ。

 次世代のインターネットプロトコル、IPv6に熱心な取り組みを見せているベンダーの1つ、マイクロソフトがNetWorld+Interop 2002 TokyoでIPv6をサポートする次期主力OS、Windows .NET Serverを売り込んだ。

 7月3日から展示フロアもオープンしたN+I 2002 Tokyoのマイクロソフトブースでは、メインステージでインターネット標準を積極的に取り込む同社を印象付けようとしている。中でも、IPv6の標準搭載はWindows .NET Serverの目玉といえる。

 現在主流のIPv4は32ビットのアドレススペースで約43億個のアドレスをサポートするが、インターネットの爆発的な普及により、アドレスの枯渇が懸念されている。NATなどの手法によって、アドレス不足をしのいでいるものの、インターネット本来のピアツーピアコンピューティングを難しくしている。マイクロソフトがWindows XPに組み込んでいるビデオによるインスタントメッセンジャーも、NATでは使えないのが現状だ。

 これに対して、IPv6は128ビットのアドレススペースが確保され、割り当てられるアドレスは無限といっていい。ピアツーピアによるシンプルなインターネットを実現し、インターネット本来の可能性がさらに広がると期待されている。

 メインステージでは、IPv6をサポートする日立製作所のWindows CE .NETデバイスがホットスポット経由でWindows .NET Serverと対等に接続され、格納されているWindows Media Audioの音楽ファイルを探し、転送するデモが行われた。

 Windows .NET Serverでは、IPv4とIPv6のデュアルスタックや、IPv4でカプセル化するトネリング機能、IPv4とIPv6を相互に変換するトランスレータ機能もサポートされるという。

 プレゼンテーションには、慶応大学環境情報学部教授でWIDEプロジェクト代表を務める村井純氏も登場し、IPv6サポートの重要性を話している。

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N+Iの顔ともいえる村井純氏はビデオで登場

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関連リンク
▼マイクロソフト IPv6関連サイト

[浅井英二,ITmedia]