エンタープライズ:ニュース 2002/07/08 20:23:00 更新


ビザ・インターナショナル、2.6ドルの多機能ICカードを実現

ビザ・インターナショナルは7月8日、製造価格が2.6ドルの多機能ICカードを実現し、同社の多機能ICカードの価格を、従来より5〜16パーセント引き下げることに成功したと発表した。これによりカード発行会社は、費用対効果の高いICカードの採用が可能となり、ICカードの市場導入がさらに加速されることが期待できるという。

 ビザ・インターナショナルは7月8日、製造価格が2.6ドルの多機能ICカードを実現し、同社の多機能ICカードの価格を、従来より5〜16パーセント引き下げることに成功したと発表した。これによりカード発行会社は、費用対効果の高いICカードの採用が可能となり、ICカードの市場導入がさらに加速されることが期待できるという。

 今回、既存の単機能ICカード2種と多機能ICカード5種に加え、低価格ICカード商品群に、新たに2種の多機能ICカードを追加した。新たに追加されたカードの1種では最低価格を実現。1998年には8ドルだった製造価格を2.6ドルにまで引き下げることに成功。さらに既存の多機能カード5種も、従来に比べ5〜16パーセントの価格引き下げに成功した。

 同発表は、ビザがメンバーカード会社やICカード製造会社と協力して、費用対効果の高い低価格ICカードの実現を目指し2年前に開始した「ロー・コスト・スマート・カード・プログラム」の成果によるもの。

 現在、同プログラムには、コムカード、CPIカード・グループ、大日本印刷、ジェムプラス、ギーゼッケ・アンド・デブリエンド、インカード、KBCコーポレーション/HST、共同印刷、オバーサー・カード・システムズ、ORGA、ローザン・ファイナンス、シュルンベルジェ・セマ、セテック、昌栄印刷、台湾ネーム・プレート、凸版印刷のICカード製造会社16社が参加している。

 ビザの低価格ICカードは、現在、世界で1400万枚以上発行されている。なお日本市場では、ビザのICカードは約400万枚発行されているという。

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[ITmedia]