| エンタープライズ:ニュース | 2002/07/10 19:21:00 更新 |

ブループリントでItanium 2の浸透を加速させたいインテル
インテルは、副社長のジョン・E・デイビス氏が来日会見を行い、同社のソリューションについて説明した。インテルやオラクルなどと協力し、システム開発の成功事例をブループリントとして再利用することや、Itanium 2ベースのソリューションなどが紹介されている。
インテルは7月10日、副社長のジョン・E・デイビス氏が来日会見を行い、同社のソリューションビジネスについて説明した。インテルやオラクル、BEAシステムズ、IBMなどと協力し、システム開発の成功事例をブループリントとして再利用することや、Itanium 2ベースのソリューションなどが紹介されている。

来日したジョン・E・デイビス副社長
同社のソリューションマーケットデベロップメント事業本部、セールス&マーケティング事業部ディレクターを兼務するデイビス氏は、「ブループリントは、実績があることを示すレシピ」と話す。
ブループリントは、開発したシステムについて、利用したハードウェア実績など主要なコンポーネントをすべて表示し、機能の概念、アーキテクチャなどを集めたもの。同様のシステムを別の顧客に対して提供する場合の雛形として、実績があることでリスクを低減するとともに、素早い導入を可能にする。また、ソリューションを市場に広く紹介するといったマーケティング的な役割も担うものだ。
同社は、エンタープライズ分野でのインテルアーキテクチャ(IA)採用を進めるために、コンピュータメーカーやISV、システムインテグレータ(SI)との協業を強化し、ブループリントを積極的に作成している。
OEM各社では、富士通やNEC、日立、ユニシス、ヒューレット・パッカード、コンパックなどと協業している。一方で、ISVではオラクルやBEA、IBM、SAS、SAP、i2テクノロジーズ、SIでは、電通国際情報サービス(isid)、NSソリューションズ、NTTコムウェア、NTTデータ、NRIと協力関係を結んでいる。
一方、昨日日本でも正式リリースされたItanium 2では、製造業向けブループリントが紹介されている。
製造業におけるERPを構築するためのブループリントでは、プロセッサはItanum 2、サーバにはHPのrx2600、rx5670、ソフトウェアはSAP/R3、SQL Server 2000、Windows Advanced Server LE 1.2、が採用されている。性能の比較では、初代Itaniumベースの2.7倍、コンパックのAlpha Serverと比較しても10%以上高いパフォーマンスを出していることが紹介された。
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[怒賀新也,ITmedia]
