エンタープライズ:ニュース 2002/07/24 04:33:00 更新


ベリタス、日本でもアダプティブソフトウェアアーキテクチャをローンチ

 ベリタスソフトウェアは7月23日、VERITAS VISION 2002 JAPANに合わせ、「VERITAS Adaptive Software Architecture」(ベリタス アダプティブ ソフトウェア アーキテクチャ)を国内でも正式に発表した。米国では、4月末のVERITAS VISION 2002でリリースされていたものだ。

 ベリタスソフトウェアは7月23日、VERITAS VISION 2002 JAPANに合わせ、「VERITAS Adaptive Software Architecture」(ベリタス アダプティブ ソフトウェア アーキテクチャ)を国内でも正式に発表した。米国では、4月末のVERITAS VISION 2002でリリースされていたものだ。

 ベリタス アダプティブ ソフトウェア アーキテクチャは、既存の資産を活用しながら、システムの複雑さを解消し、業務効率を高めていくことを目的としたストレージアーキテクチャだ。相互運用性、高い回復能力と効率性の3つが特徴で、ビジネス環境やテクノロジの変化に適応できるだけの柔軟性を備えており、企業の競争力向上を手助けするという。

 同アーキテクチャは、パートナーベンダーとのサポート体制と、ストレージ技術という2つの柱から成り立っている。

 パートナーとの協業は、「VERITAS Powered Program」と「VERITAS Enabled Program」という2つのプログラムを通じて展開される(別記事参照)。

 一方ストレージ技術に関しては、同社は3つの方向性を打ち出している。

 1つは、ストレージ管理プロセスを単純化・標準化する「グローバル運用管理」だ。既にベリタスが「VERITAS NetBackup」などを通じて提供している基本的なストレージ管理の上に、さらにアプリケーションアップタイムの管理やキャパシティプランニング、ディザスタリカバリといった高度なストレージ統合管理を目指す。

 2つめの「アダプティブ負荷管理」では、トラブル時の速やかなリカバリだけでなく、事前のダウンタイム回避を目指すもの。つまりプロアクティブな負荷管理を実現していくという。

 最後は「バーチャルバックアップ」。これは、「仮想化」という単語に直すと、他のストレージベンダーも提唱している概念との違いが分かりにくい。しかしベリタスの言うバーチャルバックアップは、オフラインおよびオンラインのストレージ管理を統合することで、バックアップやリカバリに要する時間やロスをなくすことを目指したもの。これにより、重要なアプリケーションのデータ復旧を迅速に行えるという。

関連リンク
▼ベリタスソフトウェア

[高橋睦美,ITmedia]