エンタープライズ:ニュース | 2002/08/21 16:31:00 更新 |
日立とオラクルがデータの不整合を防ぐ新技術を開発
日立製作所と米オラクル、日本オラクルは8月21日、Oracle9iデータベースとストレージシステムとの間で起きるデータの不整合・破壊を防ぐための新技術、「DB Validator」を協力して開発したと発表した。
日立製作所と米オラクル、日本オラクルは8月21日、Oracle9iデータベースとストレージシステムとの間で起きるデータの不整合・破壊を防ぐための新技術、「DB Validator」を協力して開発したと発表した。
DB Validatorは、オラクルデータベースのデータファイルとREDOログファイル、制御ファイルという3種類のファイルに対して発生する不整合データを、ストレージに書き込まないよう防ぐ機能。これにより、ストレージにデータが書き込まれる途中でデータの不整合(破壊)が生じるリスクを最小限に抑え、不整合データによるデータベースの破壊を防止するという。
この技術は、新たに開発されたマイクロチップとマイクロコードで実現されている。日立ではこれを、同社の大型ディスクアレイサブシステム「SANRISE9900Vシリーズ」のオプション機能として搭載し、8月末より出荷する予定だ。
両社は、壊れないデータベースシステムの構築を目的にオラクルが提唱したイニシアティブ、「Hardware Assisted Resilient Data(H.A.R.D.)Initiative」への日立の賛同を機に、協業を進めてきた。2001年11月より共同で、オラクルデータベースのデータ整合性チェックアルゴリズムを、日立のストレージシステムに搭載する作業を進めてきたが、このたび完成に至ったという。
両社は今後も、2000年5月に設立された「日立-オラクルSAN Solution Technology Center」にて、DB Validatorの実運用に向けたソリューション開発と検証作業を進めていくという。
関連リンク日本オラクル
日立製作所
[ITmedia]