エンタープライズ:ニュース | 2002/09/13 20:07:00 更新 |
アンプリファイ、複数ネットワークを統合する新製品「iSurf Janus-CX」発表
米アンプリファイネットは、ISPや通信事業者が通信負荷分散サービスやVPNバックアップサービスなどを行うための新製品「iSurf Janus-CX」を発表した。これにより、ISPは自動ネットワークバックアップやロードバランシング、VPNを、付加価値サービスとして提供することができる。
米通信機器メーカーのアンプリファイネットは9月13日、インターネットサービスプロバイダ(ISP)や通信事業者が通信負荷分散サービスやVPNバックアップサービスなどを行うマルチフォーミング(複数のWANリンクおよびWANアクセス技術)の新製品「iSurf Janus-CX」を発表した。中小企業や大企業の部門への導入向けの製品で、5月にリリースされたハイエンド製品「RX」と併せてラインアップを強化する。ISPなどは「サービスアプリアンス」と位置付ける同製品を利用することにより、自動ネットワークバックアップやロードバランシング、VPNを、付加価値サービスとして提供することができるという。
iSurf Janus-CXは、イーサネットの入口、通常はルータやDSL、ケーブル、ワイヤレスなどのWANアクセス装置とLANスイッチの間に設置する。そして、DSLとワイヤレスなど、異種または同種の最大2本の回線を集約し、アウトバウンドおよびインバウンドのトラフィックを、ダイナミック(動的)にロードバランシングし、バックアップを行うことができる。これにより、ユーザーは実質的にネットワーク容量を増やすことができるわけだ。スループットは13Mbps、下りは10Mbps、上りは3Mbpsとなっている。
同製品はセットトップサイズとなっており、10/100 イーサネットWANポート× 2、10/100 イーサネットLANポート× 1となる。標準ソフトウェアは、NAT/IPマッピング(ALG)、DHCPクライアント/サーバ/リレー、DNSサーバが提供される。
ISPや通信事業者にとってのニーズとして、それぞれが持つ既存の顧客および競合他社の顧客に回線をさらに売り込むことができることや、専用線のバックアップとしてADSLを使うように推奨できるようになること、高価である専用線からのリプレース需要を見込めることなどが挙げられた。同社は、iSurf Janus-CXの機能と価格がこれにマッチし、また同等の製品が市場にないとしてアピールしている。
iSurf Janus-CXは、バックアップとロードバランシング機能を持つCXと、これにVPNおよびファイアウォール機能を加えたCX-VPNが用意される。
価格はCXが31万円、CX-VPNは50万円。ネットワールドが販売代理店となっている。
関連リンクネットワールド
アンプリファイネット(英語)
[怒賀新也,ITmedia]