エンタープライズ:ニュース | 2002/09/20 15:12:00 更新 |
米IBM、Webサービスのセキュリティーで業界標準をサポートする計画を発表
米IBMはWebSphereとTivoliで、Webアプリケーションにおけるセキュリティーの業界標準「WS-Security」をサポートする。
米IBMは9月18日、同社製品での「WS-Security」サポートを発表した。「IBM WebSphere Application Server Version 5」で2002年の第4四半期に、「IBM Tivoli Access Manager」で2003年の初頭に、それぞれWS-Securityをサポートする計画だ。
WS-Securityは、Webサービスのセキュリティーに関する業界標準の1つ。WS-Securityの仕様では、Webサービスアプリケーションにおける完全性や機密性を提供するSOAP(Simple Object Access Protocol)拡張の標準セットが定義されている。
WS-SecurityサポートのWebSphereとTivoliを採用することで、ファイアウォール越しに安全性の高いWebサービスアプリケーションを開発できるようになるという。つまり、相手先で使用されているWebサービスやセキュリティーのテクノロジーに関係なく、サプライチェーンのパートナーとの間に安全なトランザクションを実現できるというわけだ。
また、WebSphereとTivoliでは、新しい統合ID管理機能をサポートする計画がある。これにより、Webサービスやエンタープライズアプリケーションで、ID情報を複数のネットワークにまたがって共有するための新たな方法が提供できるという。
さらに同社は、Webサービス環境のSOAPトランザクションにきめ細かな認証を提供する予定で、この新しい機能により、企業では、ユーザーのIDや関連付けられている権限に基づいて、Webサービスアプリケーションへのアクセスを制御できるようになるという。
関連リンク米IBM
日本アイ・ビー・エム
[ITmedia]