エンタープライズ:ニュース 2002/09/25 18:34:00 更新


サン、Webサービスを進化させるJ2EE 1.4プレビュー版を公開

米サン・マイクロシステムズは9月25日、「2002 JavaOne Conference in Japan」で、J2EE 1.4のプレビュー版の公開を行うことを明らかにした。Webサービスをマルチプラットフォームでサポートし、標準準拠と相互運用性、移植性を確保した新しいプログラムとサービスを開発者向けに提供する。

 米サン・マイクロシステムズは9月25日、同日からパシフィコ横浜で開催されている「2002 JavaOne Conference in Japan」で、Java 2 Platform, Enterprise Edition(J2EE)1.4のプレビュー版の公開を行うことを明らかにした。J2EE 1.4は、マルチプラットフォーム環境で業務用Webサービスを開発できるアーキテクチャー。標準に準拠し、相互運用性、移植性を持つプログラムやサービスを開発者向けに提供するという。

 プレビュー版が公開されたJ2EE 1.4では、UDDI、ebXMLのレジストリ/レポジトリ、SOAP、XMLプロセッシングとスキーマ、WSDLなど、Webサービスに関する主要な技術がサポートされる。

 同社によると、J2EE 1.4ではWebサービス標準の入念なサポートに加え、各種の機能がよりシームレスに統合されているため、データセンターにおけるシステム管理のコスト効率が向上するという。また、開発から市場投入までのリードタイムが短縮されることで、企業はビジネス機会を的確に捕らえることができるとしている。

 主な機能としては、サーブレットやEJBと統合された豊富なWebサービスサポート、コネクタアーキテクチャの強化版、標準J2EE管理/運用機能など。機能の全容および最新情報は、J2EE 1.4仕様のWebサイトで詳細が示されている。

 現在のところ、J2EE 1.4はJava Community Process(JCP)に最終ドラフトが提出されている段階で、2003年第1四半期の製品出荷を目指しており、ベータ版は2002年11月に提供される予定となっている。

 さらに、J2EE 1.4のリリースに合わせて、同社は開発者向けのガイドラインやツール、サービスを提供する。これにより、アーキテクチャのインプリメンテーションが仕様どおりの機能を発揮するよう取り計らうとともに、アプリケーションサーバの互換性とアプリケーション移植性のテストも支援する。

 実施されるのは、「エンタープライズプログラム向けのJava BluePrintsの日本語化」「サーバ互換性確保プログラム」「Java Verification Program」など。Java Verification Programには、J2EEの異なるインプリメンテーション間でアプリケーションの移植性が確保されているかどうかを簡単に調べるテストが含まれる。日本の開発者向けに新しくローカライズしたバージョンは、Webサイトから入手できる。また、これらのプログラムの詳細とJ2EE 1.4での利用についてもWebサイトで確認できる。

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[ITmedia]